2015年の噴火以前から?、ともかく火山ガス濃度が高すぎて立入禁止になっておりました箱根町(JCG11003C)の大涌谷園地内の観察路が再開されました。
早速行ってきました。
感想「そりゃ、いままで立ち入り禁止にもなるさ。」 神奈川県も箱根町も御嶽山噴火災害のような火山噴火対策を延々説明していましたが、PGJが見たところ、もっと身近なリスク落石! 土石流!でした。 雨天中止がなによりもそれを物語っております。

さすが旧地名 「大地獄」
なにしろ、火山ガス(硫化水素ガスなど)で上の写真のように植生が死に絶えてしまい(一部の好硫黄苔は生えている)、表土の押さえが無くなったので沢が皆こうなりまして(以下)。

ちょっと雨が降っただけで岩石を含んだ鉄砲水になるわけでして、そりゃ雨天中止ですね。
見渡す限り植物遺体

ちなみに、硫黄環境下で生えてる苔がこちら

いやー、もうあのお姉さん知っている人のほうが少ないぞ。
この観察路ですが1日最大120人まで。 事前予約制です。
予約はこちら https://hakone.or.jp/od-booking/
この参加の困難さについては記事のおしまいでご説明いたします。
ミドリ安全のグラスファイバー製高級ヘルメット(ナンバー付き)を渡され いざ。

ちなみに、ヘルメットの番号と入場予約は紐付いていて、死体になった時に誰なのかわかる仕組みです。 これは賢い。

知らないんだろうなぁ
まっとうな工場だとビジター用ヘルメットにはインナーを付けるもんです。 都度洗うの面倒だからね。
さて、県並びに町が力瘤で作った耐火山弾シェルターがこちら。

御嶽噴火クラスでも大丈夫! というベトンで固めた厚さはこの通り


命の看板

残念だったのは

比較的サイズの大きい、シェルターの安全についての説明に使ってるシェルターの床の傾斜が悪く水たまりになっています。
施工はH社かK組かね。
これ、受領検査は神奈川県がしたのかね?
冬が来る前に排水をなんとかしないと、凍った床で転倒者連発だよ。
よくこれで受領するなぁ。
ともあれ、目指すは一番奥の展望台

たどり着いたところ

火山学会で「世界一危険な火山公園」と言われたのも無理もないhi

以下のような注意喚起も厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課長から出ております。https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/000656362.pdf
が作業している人が吸収缶の付いたマスクを付けていないところを見ると、硫化ガスの噴出量はそんなでもないのかね? 鶏卵を黒くする程度か? PGJは簡易吸収缶付けていたので火山ガスの臭いわからず。 吸収缶とは
ちなみに、黒たまごはロープウェイで売店へ運ばれます。

じゃないと、箱根の観光が成り立たん。 命がけで箱根を支えてくれる人たちです。
感謝
さて、この大涌谷ツアーに参加するのは、結構工夫がいります。

平日でも休暇シーズン、週末は当然、大涌谷駐車場へ駐めるのに、このような1-2時間の入場渋滞は当たり前です。
PGJは小田急推奨の箱根ロープウェイ姥子駅無料駐車場に駐めてロープウェイで1区間乗って大涌谷へ着いたわけです。 地元なんで朝イチだとまるで並ばなくて済むのですが今回は予約が正午前後でしたので、このような有様。
確かに渋滞にならばずに済みますが、箱根フリーパスを持っていないとひどい目にあいます。 フリーパスを持っている人は乗り場へ直行すればよろしいのですが、切符を買おうとすると、、、姥子駅には自動発券機がありません。 一つしか無い窓口で切符を買うのですが、1組に数分かかります。 観光ガイドやら乗り継ぎ案内から延々各購入者ごとにするので、3組こなすのに10分! 小田急電鉄 ちょっと考えろ。 発券機の維持費より人間のほうが安いお土地柄とはいえ。。。
また、参加予約ができていても大涌谷のツアー受付デスクまで開始20分前までにチェックインしないと自動キャンセルです。 つまり、渋滞だは、発券は遅いは、で、かなり時間に余裕を持っていかないと参加できません。
(すいません。神奈川県内とはいえ相模川から西は田舎なもんで。都市消費者の求める利便性というものに疎いんです。)
帰り道は大涌谷から姥子までは下り坂で徒歩30分。 但し、歩道がないのでハイビジベストを持っていない人にはおすすめしません。 交通事故リスクがあります。 観光に来てガスで死なないでもクルマに敷き殺されたらかなわんでしょ。
また、このあたりは

「火山ガス注意。 立ち止まらないでください。 神奈川県。」なので。 歩いて帰ろうとすると「えー!?」と言われます。
昔から命のやり取り付き観光地 か?