ニュージーランド永住権取得、鶴田さんの場合。
今と私たちが永住権取得した頃では、査証発行の仕組みが違いますし、移民局の審査は申し込み単位になされるわけで、私の例があなたにそのまま適用
できる訳もなく、また審査官によって対応も異なりますし、これから書く内容は、はっきり言って何の参考にもならないかもしれません。 そのつもりでお読み
ください。
ZLには1999年から駐在で住んでいました。 私たちが永住権を取ろうと思ったのは、2001年の中頃でした。 とりあえず移民局のwebを眺めて、意
外と簡単そうだと判ったので、必要書類集めをはじめました。
当時の必要書類。
学歴証明:
母校で英文の卒業証明と成績証明を貰いました。 XYLの分も同様。
NZQA資格認定:
自分の学歴がNZの学歴にマッチするかNZQAで事前審査してもらわなければなりません。 「あなたの学歴はNZの3年制大学と同等と認められました」
と証明書が来ました。 こんな休みばかりの3年制大学と同等とは。。。 とはXYLと笑いました。 XYLの分は修士だったので自分より高ポイント。
職歴証明:
レターヘッドに書いてもらうのですが、JAにはレターヘッドなる文化があまり無いので、倉庫の奥から社章入り藁半紙会議ノートを出してきてもらって書いてもらった会社もありました。
他の2社は系列だったので、当時のニュージーランド人上司にまとめて職歴を書いてもらいました。 というか、自分でびっしり書いて、「OKならサインしてくれ」と頼んだら、それを基に、もっとゴージャスな感じに作り直してくれました。
XYLの分は、彼女のニュージーランド人上司に頼んで、そちらも同様。
雇用証明(収入証明):
自分のパーマネントの管理職の雇用契約書をつけて、給与明細つけて、以上。
警察証明:
以前から、労働ビザで駐在していたのですが、2年目からは警察証明が必要になりました。 どうせ証明取るなら、ついでに永住権を申請してしまえ。と
いうのが、そもそもキッカケ。
健康診断:
行きつけのGP(かかりつけ総合医者)で、作ってもらいましたので、ほんの数日で出来上がり。
英語能力証明:
その時点で2年以上ZLの会社で英語環境で働いていたので英語試験は不要でした。
職歴証明の中に、「この夫婦の英語は完璧である」と書いてあったのも、良かったそうです(移民局談)。
日本の住民票と戸籍抄本:
普通に日本の市役所でとりました。
日本語書類の翻訳:
一部職歴証明と戸籍関係の翻訳はマッセイ大学のアジア文化研究室に依頼しました。 100ドルちょいでした。
申請の顛末:
当時の居住地の最寄の移民局事務所はパーマストンノースでした。 出かけていくと、いつものように空いていて、1人待って、審査官に会えました。 中
国系の審査官は、日本語も読めて添付書類の翻訳の正誤を確認していました。
以下会話 (IO=審査官)
IO 「英語の試験結果が無いけど」
私 「職歴NZで2年以上ですから、不要なはずです。」 (当時はそうでした)
IO 「了解。 では不要です。」
IO 「大学の卒業証明は?」
私 「これ」
IO 「あなたの母校は移民局が認めた日本の大学リストに載っていません。 NZQAの書類が必要です」
私 「これです」
IO 「これでOKです。 奥さんの母校は移民局のリストに載っていますから、NZQAの書類は不要ですが、一応お預かりします。」
IO 「あなた方の仕事は何ですか?」
私 契約書を見せながら「食品加工技術者です。 妻も同じです」
IO 「十分です。」
IO 「あなたは、自分で何点か計算しましたか?」
私 「32点になりました。」
IO 「うーん、42点ですね。 スペシャルな計算方法でやると」
私 「へ?」 (webに公開していない内規が在ったようです)
IO 「あなたは何故ニュージーランドに住みたいのですか?」
私 「私は東京で働いていた。 もう、あの非人間的な都会で暮らしたくない。 往復4時間の通勤なんて想像できますか?」
IO 「十分な理由ですね」
IO 「あなたはこの国が好きですか?」
私 「嫌いな国へ移民したがる人は居ないでしょう」
IO 「わかりました。 あなた方の点数は、私がこの移民局オフィスでみた最高点数です。 これならすぐ許可が下りるでしょう」
私 「ありがとう」
IO 「パスポートをコピーします。 それから申請料は今払いますか?」
私 「はい、払います。」
はしょりましたが、だいたいこんなもの。 あっというまに終わりました。
そして2週間後移民局から電話があって、「申請は承認されました。 パスポートを送りなさい。」 早速、その日のうちに宅配便でパスポートを送ると、そ
の二日後に永住許可と、繰返し再入国査証が貼られたパスポートが帰ってきました。
最初の査証は2年限定でした。 その2年間は各1年の半分以上をニュージーランドで過ごしていないといけません。 そして2年後。 「無期限」と印字された査証を手に入れました。
ともかくZLの移民局のホームページは必要十分の情報が手に入ります(当時は。 今は知らない)。 と云うわけで一度も詳細についての問い合わせをした事がありませんでした。
ニュージーランド政府労働省移民局
永住権についてのPGJの考え方
ホームに戻る
話の種の見出しへ戻る
(c) ZL2PGJ 2004-2006、2020
使用条件