話の種

第45話 留学? 語学研修は留学じゃないのよ。

PGJは外国暮らしをしたことがあるので、留学のご相談を受けることがあります。XYLが就職してから大学院へ進んだのもあり、その手のお尋ねはちょこちょこ来ます。
そもそも聞く相手が違うだろう、と思いますけどね。hi

社会人で、「このままではどうにもならん、留学して学士なり修士なり専門資格を海外で取ってきたい。」(ありがちなのはMBA)、という若者が相談しに来ることがあります。

「資金貯めたなら行きなさい。そのかわり帰ってきても仕事無いから、優秀な成績で向こうで卒業後仕事見つけるつもりで行きなさい。そうすりゃ日本でも仕事が見つかるよ。」

確かに、帰ってきて良い仕事している人は居ます。

「留学」と「語学研修(遊学)」の雲泥の差

留学とは「外国の教育機関で、現地で行われている、現地の学生に向けて行われている学校に通うこと」を一般的に言います。

「英語を学びに留学」とかいう不思議な表現がありますが、あれは「英語研修」であっても絶対に「留学」ではないですね。
近代から現代への英語の変遷を研究しているのでG(いわゆる英国)の大学で「英米文学史の講座を履修する」なら留学でしょうが、「サンフランシスコの英会話スクールに行きます」は留学ではないですね。
英会話スクールに行くレベルではTOEFLも満足な点は取れないから、留学なんてどだい無理でしょうし。

英語で仕事をしたいのなら、まず国内でせっせと英語を学ぶことです。
江戸時代の蘭学者はオランダに行かずとも学者でありました。英語がうまいと言われた実業家ですがイギリス留学に出しても英語はこんなもんです。

この留学と研修の雲泥の差を理解せずに勘違いる親子がJAを含めた東アジアにはうじゃうじゃ居ますなぁ。

数か月から1年の語学研修とやらで「短期留学」とか言う親子。
この勘違いを逆手にとって、留学ビジネス(ただの英会話スクールの斡旋屋)が勘違い情報をばらまいているから情報リテラシーのない教養にあこがれる層が引っかかるという悲惨な物語。
短期留学とは、素晴らしい造語ですなぁ。

【よくある相談の風景】

相談者:「倅がフランス語専攻なの! フランスに留学させるんだ!」
PGJ:「おーそりゃすごい。国際バカロレアとったんだね。DAPは?」
相談者:「馬鹿って? 何?」

よくよく聞いてみりゃ「大学でフランス語を2単位取っているだけ」。
いつもいつもいつも、まったく、このパターン。(/・ω・)/

海外の大学へ正規留学するための語学要件

海外の大学で留学するには語学力(学というのもなんだが外国語使用技術水準だよねぇ)が不可欠です。どんなプロジェクトも事前準備の良し悪しが成功のカギです。

英語圏

・TOEFL: TOEFLテスト日本事務局
・IELTS: IELTS 公式サイト

フランス語圏

・DAP(事前入学申込み): Service-Public.fr
・国際バカロレア: 文部科学省 IB推進

ドイツ語圏

・ゲーテ・インスティトゥート: Goethe-Institut Japan
・DAAD(ドイツ学術交流会): ドイツ大学入学資格情報

スペイン語圏

・JASSO 海外留学情報: JASSO 各国・地域別情報
※案内リンクの中に「留学の準備期間:18か月」とありました。それだけ面倒な事なのであります。

「語学ができる」と「仕事ができる」は全く別

語学研修なんてもんは遊学です。向こうで能動詞の使い方覚えて、新聞読める程度で帰ってきて何になるの? カネ余りなら結構ですけどね。
若いうちに社会で痛い目に遭いながら見聞を広げるのはいいことではあります。でも、そんな気構えないでしょ今時の親子に。。。

そもそも、そんな中途半端な遊学歴では就職活動の飾りにもならん。はっきり言って私はそんな履歴書見たら速ボツにします。経験的にゴミ率が高い。

「得意の語学」って言う売り文句の若者には少なからず会いましたが、「ではあなたが得意の外国語で弊社製品を私に売り込んでください。」とお願いして、まともなスピーチできた人に会えることは大変稀です。

「PC使えます」と「外国語使えます」は同レベルのツールでしかなく、ツールを使うには基礎的社会能力が必要なんだけどさ。という当たり前の話が何故わからんのか。

W(米合衆国)に住んでおられるOM諸氏の感想も「日本人留学生は勉強しない。台湾や中国の学生は本当によく勉強する」であります。なんとならば、短期留学が多いからというのもあるんでしょう。

留学に対する結論

日本で学士・修士・博士取って、それから語学以外で留学なら良い若者である可能性が上がりますが、留学は就職してから給料もらっていくのが一番よろしい。
会社に期待されているという訳で、帰国後のポジションも心配が少ない。
とどのつまりは、よほどの理由と決意が無い限り「留学などするな」ですね。

PGJに「ZLで英語覚えたんでしょ?」と言うウルトラとんまな質問をする人が大勢いますが、私の英語は東京でアメリカ資本の会社に勤めていた時にヒイヒイ勉強して覚えたのでした。
ZLで覚えたのは欧州系同僚、東南アジア系同僚と効率よく好意をもって仕事をしてもらえる方法です。反対意見をひっくり返して、無理やり正面突破する方法もありましたけど。
ニュージーランド英語は、そのなかの100あるツールの1つでしかない。海外勤務したことのない人にはわからない感覚なんですかねぇ。これ。

追記
留学の美名のもとに素行不良生徒を海外の学校へおしこむお金持ちの日本人が結構います。
10年ばかり前にもZLに、そういう若者がうじゃうじゃいて本当に迷惑したものです。
躾けられないなら子供などひりだすもんではない。
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