日本のガラス工芸 但野英芳さんの江戸切子、佐野さ んの現代アート

2006年に日本へ引っ越してきて和食器を探すも、なかなか良いものに出会わない。
XYLが筑波で学生さんだった頃、筑波山の裏側に陶器の町があって、貧乏夫婦には用の無い高価な(当時の二人には1枚1000円でも高価だった)陶器が売 られていたのを思い出して十数年ぶりに出かけたのが笠間でした。
結局、陶器の食器は笠間ではほぼ購入しておりま せんが、ガラス器は素敵なお店を見つけました。

以来、そのお店、
ギャラリーSUMITO でガラス道楽が始まったのです。 

私が今お気に入りなのは東京の切子作家で但野英芳という作家さんと、富山の佐野曜子さんという作家さんの作品。


但野英芳さんの江戸切子 http://tadano-kiriko.com/

 



どれも「ぐい呑み」ばかりですが、なにしろ全ての彫刻が
ダイキャストではなく切り出しなので、製作の手間たるや
すさまじくTime consuming。 




つまりお値段もサラリーマンには簡単には
手が出せない。 

笠間で売られている芸術品は
その傾向が強いですねhi

ともかくこの精緻な手間には恐れ入ります。
これらは2006年に入手。


上のワイングラスはお酒の容器がぐい飲みがほとんどだった購入品の中
で異色のワイングラス。



洋食用のクリスタルはオレフォスのインターメッツォで揃えているので
我が家ではかなり異色。 というわけでずいぶん長いこと店頭で
眺めているだけでしたが。  XYLに転職祝いに贈ってもらいました。

  但野さんのワイングラス




こちら の大ぶりのぐい飲みは春の観桜の図柄です。
       氷が入れやすい大きさなので、
      冷やしたほうが美味しく飲める重めのお酒に使っています。

 
 

 

このお店では足掛け3年越しで懸案の作品がありまし て。。。
それがこれです。 切子の三段重。

お節料理を入れるには小さすぎ。 といって弁当箱には脆すぎ。
買ってもいいが使い道が無い。
菓子入れにでもするか?

と思案投げ首だったのですが。。。

思い切って。。

 

 

XYL曰く「とりあえずの超いい加減盛り付けなんだからね」ですが、
やはり器がいいと料理がよさげに見えます。

テーブルクロスや敷き盆を適切な色合いの物にしたら
結構いけるデザインであることは分かりました。

何に使うか迷ったけれど、「買ってよかったな」です。

これだけの作品になると結構あちこちに失敗の傷跡が残っています。
製作者箱書き付きですから失敗作ではないわけで
逆に無傷だったら私の手に負える金額ではなかったんでしょうね。



SANOSANOの現代アート

 

上のぐい呑み2点は短冊に切ったガラスを焼成し成型し浅く細かくカット したもの
作者は
佐 野猛さん 。 
XYLはこれをもっぱら塩辛や菊花の和え物などの食前の先付け入れにしています。

右は猛さんの奥方の
 佐野曜子さんの作品です
曜子さんの作品の方が見た目が体力系で、「マニュファクチュア」を感じます。

佐野曜子作品

SANOSANOぐいのみ











  SANOSANO工房は富山ガラス工房のすぐ隣です。



そのほか 



 二枚の吹きガラスの間に銀箔を挟み更に膨らませた作品
造りの椀にしたり、おくらを飾ってみたりと
結構活躍しています。
 意外とお買い得な値段も魅力的。
銀箔が引きちぎれて散乱した感じはなかなか美しいでしょ。

作者は下田美保子さん

初期の作品はこの銀の小片が大きめで粗く
ガラス生地自体も厚かったのですが、最近は
だいぶ繊細な感じになりました。

地味な中身でもずいぶん華やかに盛り付けられます。



販売店リスト
どちらも1000円で買える物から、ウン十万円まで揃っておりまして、ガラス好きの心を鷲づかみにしてくれます。

ギャラリーSUMITO      住所:茨城県笠間市笠間2192-35 (住所をクリックしたら地図へ飛びます)
 全国の作家さんの作品を扱っています。
 お店のサイトはこちら 
富山ガラス工房 住所:富 山県富山市古沢152番地(住所をクリックしたら地図へ飛びます)
 富山県の作家さんだけを扱っています。
 お店のサイトはこちら 

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