カウリフォレスト(カウリの木の森)

昔、といってもほんの数百年前まで、ZLは自然の緑にあふれた亜熱帯雨林などの森に包まれた島だった。 数百年前、南洋諸島からやってきたマオリの先祖た ちも、その森に包まれて生活していた。 (ヒスイの斧でお互いをぶん殴りながらだけど)

キャプテンクック以 降、「新天地」にやってきた白人どもは、この国をすっかり坊主にしてしまった。 今や天然林は2割も残っておらず、後は残らず羊畑となった。 イギリス人 の中に時々偉い奴が出るが、その中の一人が、「こりゃ大変だ、森を守らなきゃ」と言い出した。
おかげで、ごく少数だけど記念物的森が残りました。 そのひとつがカウリの森。

カウリの森

                                 

   


カウリは上から下まで太さがあまり変わらず、まっすぐ。
この為、帆柱材として珍重され、ばったばったと切り倒されました。
あまりに大きくて、写真では大きさがわかりませんが、この上の木は森の父と呼ばれる木で、胸高直径が10m位あったかな? 

奈良の大仏さんをはじめて見たときの「うわ」という感動が味わえます。


カウリの木は、根が浅く、意外と簡単に踏み付けで枯れてしまいます。
ですから、木道から外れて歩いてはいけません。
もっとも、下はドロドロで長靴が無いと駄目そう。




カウリの木は樹脂が豊富。
樹皮にこびりついた樹脂は、やがて地中でメノウとなります。
(カウリガムと呼ばれています)

という訳で、ファーノースはメノウの産地としても有名でした。
メノウの交易基地だったダーガビルにはこんな銅像まで建っています。

いまでも、掘っている人がいます。

 
  また、5万年以上前に地中に埋まったカウリを発掘し、それで家具を作っている企業が あります。
まさに発掘型林産業です。

ものすごく高い! が欲しい。 が、家具はリム材で揃えたので、置く場所が無い。
でも、コーヒーテーブルくらいは欲しいなぁ。 
ダイニングテーブルになると、三菱ディアマンテの新車より高い。

 右が今でも残るカウリの森を展望台から見たところです。  



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