話の種

投資は計画的に。 投機はこづかいの範囲内で。

投機とは短期的な利益を見込んだ博打的金融ゲームで村上さんがやっていたやつです(彼の場合はイカサマ博打だったんで豚箱入りになりました)。  証券業界では「投資は投機の成れの果て」とも言うらし く、儲けるつもりでいたのに売りそこなって値が下がり、いたしかたなく「長期的投資」で抱えている状態ということもあるそうで。

PGJは博打(バクチ)はしない(転職も博打の一種だが、これは転職組の皆さん同様致し方なくやっているわけでhi)。  御先祖様が小豆だ米だと散々投機相場でスッテンコロリンスッテンテンになった話を聞いて育ったので、 「博打はしない宝くじも買わない」と、まぁ実に堅実でしょ? 爺様にいたっては、 シュリーマンを夢見て下寺尾七堂伽藍遺跡の発掘を手がけ、我が家400年の命運に止めを刺したhiのですが、これはまたの機会に。

で、今回は、やけっぱち博打的行動に突っ走りやすい日本人の「海外移住バージョン」のお話。
中南米移民で「日本政府に騙された」と国を訴えた人たちがいます。 あの件は国が勝訴したけれども「いくらなんでもひどい話だった」と裁判所も言っております。  情報が少なかったあの時代、「騙されるな」と言うほうが無理だったわけで、小 泉首相がごめんなさい して日本国政府は救済処置を検討中とか。

しかし、情報がいくらでも手に入るのに、自分に都合がいい情報や、耳ざわりのいい情報だけを信じて博打に走る人々がいます。  これは日本人の国民性というやつで、これの一番ひどいのが南部仏印進駐から太平洋戦争負けるまでの数年間の物語であるというのは多くの歴史学者の言うとおりであります。  
また20世紀末のバブル崩壊の原因も似たようなもんだと言われておりまして、昭和天皇が「今次大戦の敗因は科学を軽視したこと」と言われましたが、いわゆる「科学する心のない国民性」は、戦後何十年立っても治らなかったわけですねぇ。  そろそろ21世紀の第1バブルがやってきますから、皆さん馬鹿な先輩の真似をしないように。

実際、移民移住は甘くないのよ。
海外移住系のマスコミ情報に流れている、「夢の国ニュージーランド、強い円と安い物価で夢のような生活」「おまけに皆フレンドリーで、治安も良好」。  
まるで、戦前の満州開拓団か、戦後すぐの南米移民募集広告のような美辞麗句や甘い言葉に騙されて、もしくはわざわざ盲信して出かけていく人の多いこと!   そして泥沼にはまる人の少なくないこと。。。。

すごいのになると永住権も取らず、「とりあえず行けば何とかなるだろう」で一家でニュージーランドへ引っ 越してしまった家族までいる。
仕事を探すのにもとうちゃんも、かあちゃんも英語が駄目、いわゆるワーホリレベル。  私の英語もひどいけれどワーホリレベルの英語と比べればだいぶマシだと思うよ(なんとか工場運営の仕事できていましたので)。  言葉が話せないとどうしても仕事を得るチャンスは少なくなります。 ま、当たり前といえば当 たり前。 

日本でだって、日本語を話せない特殊技能の無い外国人が就労ビザを取ることは難しいし、永住ビザとなれば難民ででもなければ無理。 お金の無い、特別な能力の無い、日本語を話せない、 「3ない」な人は正規のビザが取れないから、まともな仕事には就けない、違法就労しようとしても、安い居酒屋か股ぐら広げる くらいしか産業が無い。 というのは日本に住んでいる皆さんの周りを見ていれば珍しくない光景です(入国管理局は何をやってんだ?)。


ニュー ジーランドだってそれは同じ、比較的日本人には簡単にビザを出すニュージーランドでも、永住ビザでも労働ビザでもなく、申請すればすぐもらえる観光ビザで来てしまえば、 まっとうな会社が雇うわけがない。 (日本人を含めたアジア人経営の在NZ中小企業は結構法律無視で採用しているようですが、そういうところは足元見るから給料激安らしい)  
ZLに来た永住者の愚痴が集まるwebサイトを覗くと「金がない」話が吹き荒れている。 


金が無いのにZLの物価高はすさまじい勢いで進行中。 1999年と、2005年では食品もガソリンも値段がほぼ倍になっている。 銀行金利が6%10%と高いのはインフレである証拠でもあるわけです。  こんなことは経済学なんてまともにやっていない農学部卒の私でもわかるのだが。。。  ちなみに住宅ローンは9%ですよ。

さらに、教育費は永住ビザを持っていなければ留学生扱いでニュージーランド市民や永住者に比べて非常に高い(3から10倍高い)、また医療費も原則高い。  いつの間にかに、ZLに駐在員を置いている日本の会社がZL勤務手当ての物価補正分を支給しだしたくらいです。

ごく少数の永住して成功している人の話や、成功とは言いがたく我慢して暮らしているけれど良い事だけを発表したい人の話を鵜呑みにして、大博打は愚か者の決断です。
何を持って成功というかは個人の主観ですし、「本人が幸せならいいじゃん」なので、一概に言えないのは当然ですが、たとえば

 「生活の足の車が故障したが修理費が無い」
 「市民税(固定資産税)が払えない」
 「日本食材が買えない」 
 「家の修理道具や庭仕事の道具も買えない」
 「ホリデーに出かけたことが無い」
 「生命保険や民間健康保険も払えない」
  (公立病院に頼っていると、胃カメラ飲むだけでも2ヶ月待ちなんて、ざら)

となると、ニュージーランドで暮らす最大のメリットであり、多くの先進国からの人々の移住目的でもある「リラックスした生活」とはかけ離れています から、「成功した」とは言いがたいですね。

質素でも良いとはいえ、最低限の生活すらできないと、それはストレスフルな生活でしょう。 金が全てではないが金が無くては暮らしが立ち申さぬ。
行けば何とかなると思って飛行機に乗ってはいけません。 市役所で阿呆な職員とエンドレスゲームのような話をする英語力と根気。 ZL政府が「不足してい る」といっている種類の職歴(10年有れば楽勝)、教育水準(短大以下は移民審査では教育無いのと同じ扱い)を3拍子そろって持っていて、さらに移住資金と、 いざという時の脱出資金を持っていて初めて、あなたに人生への投資をする権利が出来たと思ってください。

つまり、ビザが無い、言葉が駄目、金も無いという人は、その段階で「うまく行かない率」が恐ろしく高いことになります。 それでも博打を打って来てしまう人が結構いるんですなぁ。 自爆とはいえ、「お気の毒」です。
投資と博打は違います。
もう、「にっちもさっちも行かない。死中に活を求めて!」なんていうギリギリの決断はたいてい負け戦になることになっている(太平洋戦争を見ろ)。  死中に活を求めて成功するのはハリウッド映画の典型だけどね。

ご 婦人に多いのが資格も教育も職歴も無いから、ニュージーランド男性のパートナーを見つけるタイプ。 昔風に言えば「ぶらさがり」。  その昔、進駐軍の基地や六本木辺りで背の高い西洋人の腕にすがるように歩いている御婦人達を、「まるでぶら下がっているようだ」ということから言われだした「ぶらさがり」ですが、 これは本人のみが自爆で他の家族を巻き込んでいない点で、まだマシかもしれません。

幸いにして私の知り合いの日本人女性たちは、おとっつぁん達をぶら下げているような肝っ玉母さんがほとんどで、見ていて安心ではあったけど、彼女達たちから聞く悲惨な話も。。。。。 

最近のJAで東アジア人と日本人の偽装結婚が問題視されているのと同様、ZLでもニュージーランド人との偽装結婚でビザを取ろうというとしたりするアジア人(特に女性、日本人を含む)は少なくなく、 NZ移民局でもお嫁入りアジア人へのビザの審査は大変厳しくなっております。 

また、「白人との結婚を映画スターと結婚するかのように勘違いしている」(移民当局談)アジア人女性が、家庭内暴力の餌食になったり、生活力の無いKiwi男にただの金づるとして (日本人女性の場合に多い)扱われたりとは、しばしば新聞ダネになっておりましたので、移民局もそういう不幸な事案を減らすべく一所懸命です。 で、ビザはなかなか下りない。というわけで

ZLで安心して暮らすには最低限の条件は
  永住ビザ
  収入
  ポジティブな心
  健康な体
  非常資金  
追加事項として
  近所づきあいが好き
  趣味をたくさん持っている
  永住を最終目標にしない
が必要です



まず

永住ビザ



永住ビザを取る為には、ニュージーランド政府移民局のホーム ページをよーくご覧ください。
ZL政府機関のwebは見やすくて評価が高いですが、この移民局のwebサイトはワースト3に入るのではないかというくらい必要な情報が探しにくかった。  読みにくくして読解力の無い人を排除しているのではないかと思うほどでしたが、だいぶ使いやすくなった。 ともかく、じっくりと読み込むこと。 必要な 事は全て載っています。 これがわからず移民コンサルタントなんかに頼む人、英語が判らんと云う人は、ZLなんかに引っ越そうとは思わないことです。 仮 にビザが取れても暮らせないですよ。 

新聞で読みましたが、移民コンサルタントに数十万円(100万近い人も!)払っている人も居るそうですが、日本の役所と違って、この国の役所の手続きは素 人が全て自分で申請できるようになっています。 自分でやれば公式翻訳や診断料込みでも数万円。 このくらい自分でできない人は、永住しても家から外に出 られませんよ。hi

今あるいは将来的に、ZL政府が不足している職種と考えている職種はこ ちらで見ることが出来ます
不足している仕事の職歴のある人は永住ビザがとりやすいので、参考にしてください。
そこにリストアップされている職種の人は、政府が旗振っているだけあって、仕事が見つけやすいです。 政府としては「もう、寿司シェフも、中華コックも、 タクシードライバー、観光ガイドも間に合っている」と云うことらしいです。 一方、配管工や電気工は超不足で、ギズボーンにまで求人が来ます。 

ギズボーン時代職場に出入りしていた契約業者の電気工のおっさんは、毎週週末ギズボーンへ帰ってこられる飛行機のチケットと、オークランドでの食費、宿泊 費全額雇い主持ちで、オークランドへ出稼ぎに行っていました。 それぐらい不足。
あと、私の個人的感触ではITエンジニアはVBが書ければ十分プロとしてやっていける気がします(使っていた外注IT業者はXPのリージョンセッティング の変更に15分もかかる腕前)。 それなのに、良い車乗ってるんだなぁ。 

私と同職種の食品技術者もポイント高そうですが、実際探してみると無かったなぁ。 仕事見つけるまでに3ヶ月掛かった。 だから、政府のリストに乗ってい れば仕事はあるだろうというのは、一概にYESとは言えないと思う次第です。 もしあなたが大金持ちなら、投資家永住部門で 永住権が申請できます。 200万NZドルを5年間、ニュージーランドで運用できるなら申請できますよ。 200万NZドルって1億4千万円ですね (2006年夏現在)。 2000年ころの相場だと8500万円ですね。 いつまた、2000年相場に戻るか分からないので、いま投資するのは危険です ねぇ。 
どちらの永住ビザも「55歳以上の年寄りはイラネェ」とはっきり言っておりますので、定年後に移住を考える方は別の国を探してください。

わたしがZLの永住権取った理由は? 最初は転勤で行っていたので毎年ワークビザの延長手続きをするのが面倒臭いと云う、極めて例外的な欲求が1。 
将来、仕事を探す上で、オプションがJAとZL二つあれば、犬棒だろうと思ったのが二つ目の理由。 
おかげで職探しはいろいろなオプションを考えることが出来て楽でしたし、ZLでもJAでも面白い仕事を見つけて楽しく仕事していました。 
普通は、「ニュージーランドに住んでみたいなぁ」>「永住権申請した」>「取れた」>「ZLに引っ越した」>「仕事くれ」になります。
しかし、私のように仕事が先で、永住権が後と云うパターンは稀なケースらしいです。 

収入

むろん、銀行金利と投資だけで暮らしているようなウラヤマシイ人々もいます。 あなたも、一億円あれば、そのような生活が出来ます。  ZLの銀行の投資金利は年6から10%(2006年7月現在)ですからねぇ。  しかし、殆どの人々は働かなければ収入はありません。 アタリマエ。 
私も一億円なんて仕事でもなければ縁が無い数字ですから、日本で出稼ぎ生活をしています。 (多くのニュージーランド人が国外脱出を図り、VK(オーストラリア)や欧州各国で働いているのは、海外で老後の資金を稼ぐという側面もあるのです。)
金利で暮らせる人ならともかく、収入を得るべく仕事をしないと生活できません。 移民局の永住ビザのサイトで「こんな技術者が不足している!」といってい るからといって、その職歴があるからすぐに仕事があるかというと、そうは行かない。

現在の永住ビザ審査に受かった人は、ある意味「あんたなら英語もOKだし、キャリアもある。 仕事も見つかるだろうし。 まぁがんばれ」とニュージーランド政府に言ってもらえたようなものですから仕事は探せば仕事はあるでしょう。  但し、永住ビザ取得に申請から半年も1年もかかるような人は、NZ政府から 見て「魅力の有るとは言い難い人材だけど、まぁ入れてみるか」程度なので大変でしょう。

なにしろZLの人口400万人ちょい。 横浜市の人口より1割強多いくらい、東京都の23区以外の市郡部の人口と同じくらい。  しかも、この人口が日本の3/4の面積に希釈されているわけで、経済活動がパッとする余地が無い。  と云うわけで、仕事を探すのは大変です。 
さらに、ZLの雇用習慣として求人の7割は、いわゆるコネ採用で残りの3割に求職者が群がるわけです。 今、ZLの失業率は非常に低く4%程度ですが、それでも新規移住者が、勤め口を探すのは大変そうです。   とりたててウリの無い人は本当に大変だと思いますよ。
し かし、技術力や経歴が跳びぬけてすばらしい人も仕事探しは大変です。 雇う側が「こんな優秀な人材が来たら自分のポストがなくなってしまう」と考えるのがZLの傾向としてあるからです。   コネ採用が多いのも、使いやすくて、かつ自分より技術の低い人を探すのに便利なシステムだからでしょう。  多国籍企 業で重役だった日本人もZLでの職探しに苦労したそうですし、この私もCVが見事すぎてギズボーンで仕事を見つけるまでは各社落ちまくりました。

ギズボーン時代の同僚のマルタ(9H)出身のチーフエンジニア曰く、「最初は何処も足元見やがって安月給だった」が「最近は良い職場も見つかったし肩書きも付いたし、満足。  15年掛かったけど。。」てな具合で、欧州出身者でさえ、この有様。 まして、日本人を含めてアジア人は仕事見つけるの大変ですから、来たは良いけど仕事無くて「やっぱり日本に帰ります」と云う人々もおられます。  今は比較的簡単にJAに帰られるから、昔の南米移民の方々の体験され た悲惨さとは違って、まだマシでしょうが。 

(ところで、若い経験の浅い人の場合、ZLでの職探しの際に謙遜はいけません。 1を知っていたら10出来るようなふりをしている人が多いので、そのつもりで就職活動しましょう。 謙遜して落ちた日本人をやたら見てきましたよ。)


NapierネーピアやGisborneギスボーンのような田舎では夫婦で6から7万ドル、オークランドのような都会では8万ドルあると、困らない暮らしが出来るでしょう。  ちなみに最新の国勢調査の結果の結果では税込み個人所得3万ドル、家族所得6万ドルが平均でした。  平均額では率直に言って多くの日本人がお住まいのNZ都 市部では生活が大変ですよ。
現在のニュージーランドの給与収入の伸びは物価高について行っていません。 ですから、皆さん節約モードです。
世帯年収何十万ドルなんて言うバブルはNZ以外の資本の会社の駐在員かITか不動産バブルの関係者でもなければ、なかなかお目にかかれませんでした。  (まぁ、それだけあるとかなり生活は楽でしたがhi) 

ポジティブな心

治安は東京並み。 人口10万人あたりの殺人事件の数は日本平均の1.5倍、性犯罪は数倍とのこと。 G(イギリス)の保険会社の統計ではOECD加盟国中ワースト4位の盗難発生率を記録している国がZLです。  盗難保険と、警備会社直通セキュリティー装置、たくさんの鍵がなければ安心して暮らせないと言 うのは、私の居た超田舎ギズボーンでさえ、アタリマエ。 そんなところで暮らすのなら明るい心が必要です。 明るい心とお小遣いがあれば、美しい空、きれいな海、美しい山々を堪能できます。 (花粉だらけの空気も)  なんでも完璧に満足できる麗しい国なんてありえません。

おまわりさんがイギリス人、エンジニアがドイツ人、コックがフランス人で、恋人がイタリア人、オーガナイズしているのがスイス人で税金が無いのが天国ですが、そうは問屋がおろさない。
しかし、おまわりさんがドイツ人で、エンジニアがフランス人、コックがイギリス人、恋人はスイス人でオーガナイズしているのがイタリア人という地獄よりはニュージーランドは素敵な国です。

ボトルに半分のウイスキーを見て、「まだ半分もある」と言う人と「もう半分にしかない」という人では前者の方が外国暮らし向きです。 なんでも完璧にやろうという人も向きません。  7割8割できたら万歳だね。 と思えるポジティブな心を持つ人はZL永住向きです。  完璧か投げ出すかで結局引きこもりになった人達の話はこちら

健康な体

ZLの公的医療は頑健な白人やマオリをベースに組み立てられています。 日本人にはつらいかもしれません。まだ寝て居たいのに叩き出されます。
一方、基本的に「ちょっと散歩」を簡単に出来る安全な歩道が完備されている街づくりですから、歩く意志さえあれば寝たきりになる心配は無いです。  近所の爺様はパーキンソン病で歩けなかったのが意志の力でポストまで新聞を取りに行けるようになったくらい(アングロサクソンの意志の力はすごい)
医師の質は日本よりはるかに良いですが、選択できる医療の種類と質は格段におちます。 だから病気にならないのが一番。
逆に言えば、日本は診断機械はすごいけれど医師の質が相対的に悪すぎる。

非常用の資金

救命ボートまで喰うなよ。 という話。
「ZLに来ては見たけど、見ると聞くとは大違い、日本へ帰りたい」と家族が言い出すかもしれない。 ニュージーランド国外の会社にヘッドハンティングされて日本や別の国へ行く場合は、 引越しだの日本での生活費だのは考えなくてもいいけれど、そういうラッキーな方はそうはいない。 日本に帰ってから1年は暮らせる資金は残しておきましょう。 
ちなみに、我が家の場合、日本への引っ越し諸々かかった費用は、
 住宅費
 家電製品
 家具   
 引越し費用   
 200万以上
 200万
 200万 
 150万

これにプラスでクルマが2台で900万。。。

引越し費用や住宅費は、かなりの部分を今の会社が面倒見てくれたけど、そうでなかったら辛かったでしょうね。
ご多分に漏れず、我が家も引っ越し貧乏hi
この予備費がないと、本当にホームレスになりかねません。 甘く考えては駄目よ。 家族持ちは慎重になること。 予備費を使って東南アジアの物価の安い国 で外 こもりって手も最近あるそうです。
 
「ゼロからスタート! チャレンジだ!」 という若者は、こういうことは考えなくてよろしいです。 駄目で元々、やってみろ! 

御近所づきあい

都市部でも、ちょっと郊外へ出れば、見ず知らずのすれ違う人と挨拶をし天気の話をするのは普通です。
ましてや、御近所はお茶に呼んだり呼ばれたり、食事の招待をしたりされたり。 
アラームが鳴っていれば近所に声をかけて駆けつけたり。 ガーデニングの相談をしたり。 チェーンソーを借りたり、留守のときの見張りを頼んだり。

よき市民として地域に受け入れられる為には、結構近所づきあいがあります。
これが出来ない人は致命的です。 ZLにきたら日系人はガイジンですから周りに溶け込む努力をして不良外人と思われないようにする努力は不可欠です。

趣味をたくさん持っている

いっぱい稼いで、派手に使うのが趣味なあなたはW(アメリカ合衆国)へ行きなさい。
大金を掛けず出来る趣味がたくさんあると、それらの趣味の倶楽部に参加して顔見知りが増えます。 「だれだれの友人」でお店の値段が変わったりすることもありますので、友達はたくさん作りましょう。  アマチュア無線は爺さんクラブというのはJAと同じですが、とりあえずどこの町にもあります。 
ガーデニング、盆栽、チェス、刺繍、射撃、スポーツカークラブ、4WDクラブ、乗馬、ラグビー、ヨットなどなど、さすが人生を楽しむニュージーランド人だけある!と感心できるくらい種類が、どこの町にもあります。
参加して楽しんで、友達と見聞を広めましょう。
刺激が少ないNZライフで退屈しないコツを見つけることは大事なことです。

永住は最終目的ではありえません。

「最終目的の永住権取得」という馬鹿なキーワードでググると、こんな結果が出ます。
車を運転して、気ままに移動がしたいから運転免許をとるのと同じで、運転免許だけあっても人生の何の楽しみも増えない。

一番大事なのは、素敵な人生を送る為の選択肢の一つがニュージーランドでの生活でしょ。 だめなら日本へ帰ってもいいし、他の国へ行っても良い。
たかが、紙っぺら2枚の永住権と心中しないように。
いわば、会員制クラブアパートの入居権を得ただけのこと、クラブの気風が会わなきゃやめれば良いのです。

同僚に何人か居ましたが、南アフリカやジンバブエの内乱から、生命の危 機を感じて財産を投げ出して脱出してきた白人の「ニュージーランドへ来て助かったぁ」とは、命のやり取りの危機からの脱出で、普通の日本人の「ニュージーランドへ行って、のんびりした生活」とは世界が違います。  あの人達はニュージーランドで貧乏しても「爆弾を投げられたり、地雷を踏んで死ぬよりまし」なのです。 (そういう相手と競争ですから、ZLライフも、あんまり甘い世界では無い)

で、ZL2PGJはどうするか?
そりゃもう、隠居資金が貯まったらとっととZLへ戻りますよ。 今度は花粉症の無い喘息とは無関係の西海岸にします。hi
ただねぇ。 メーカーは給料安いのよ。。。

PS NZ$の為替相場はこちら  

PGJが永住ビザを取得したときの顛末はこちら(日本在住の方がPRを取得する参考には、まったくなりません すいません)

ホームに戻る 話の種の見出しへ戻る

(c) ZL2PGJ 2006 使用条件