7L2PGKの鈴木ジムニー (JB23)

故障退治はこちら 。   つけたパーツ類はこちら。


ジムニーと言えば、一番思い出深いのが1989年にOZ(デンマーク王国)で見た鈴木のテレビ広告。
ジムニーin笠間 日本刀を持ったスーツを着た日本人が、全て日本語で車の説明をしながら、ジムニーに切りかかっている、ただそれだけのCF。
「スズキサムライ。丈夫ですよ。こんなことしても、こんなことしてもだいじょうぶ」と切りかかる。
そしてタイヤにブスリ。 プシューーーーーとパンク音。 
スーツの日本人「あれ?」 (しまった!という感じで)
ナレーション「suzuki samurai」
当時の欧州在留日本人の間で、ウケまくったTV広告です。

さて、ジムニーと言えば鈴木自動車の商品のなかでアルトと並んで歴史の長いクルマです。
PGJも80年代から何度カタログを貰って購入を考えたかな?

でも買いませんでした。 今ひとつ踏み切れない不満足が有ったのでしょうね。

ところが、ZLから引っ越してきてPGJの長距離お買い物号は A3 スポーツバッククワトロになりましたが、XYL曰く「クラッチペダル無しのサルでも乗れる車に乗れるか!」
というわけで、XYLがスイフトスポーツや、コペンと比べた末に選んだのがジムニーです。
(A3は、いわゆるオートマチックトランスミッションでは有りませんがクラッチペダルがない)

山に行くわけでもないのにジムニーにした理由は言うまでも無く、マニュアルトランスミッション車しか運転できないXYLが、近所への買い物に便利な軽自動車で四輪駆動のMT車という条件で探したら、農耕用軽トラかジムニーくらいしか選択肢が無かったという単純なものでした。

しかし、80年代に通勤自動車に鈴木キャリートラック4WDを使っていたXYLにとって、鈴木の軽自動車は小回りの効く可愛い相棒でもありまして、20年 の間の軽自動車の進歩に驚きです。

というわけで、かなりのお気に入りで納車から2年で30,000Km以上走っています。  


何しろ、小さいので結構「どこでもいける号」です。
伊豆箱根丹沢山塊、あるいは駿河、遠江地方には左のような狭い山道が多いのですが、ジムニー様様
心配なく行けてしまいます。

但し、大きい車輪径は前輪の舵きり角度が制限されることを意味していますから、意外と小回りは効かないのは各ジムニーオーナーが語っている通りです。 
ま、全長が短いから10回切り返せば大抵の場所で向きを変えることが出来ますがね。

注意;

こういう見通しの悪い林道では昼でもヘッドライトを点け、警笛をガンガン鳴らしながら走りましょう。
車の通行量が極端に無いので、想像力の無い団塊ドライバーがコーナーの出口を見もせずに突っ込んできますので要注意。
貰い事故で割を食わないようにしないとね。
  XYLは「爺さんは前しか見てない」といいますが、前すら見ていない。  


最新型のジムニーは2WD、4WDの切り替えが押しボタン式ですし、前輪のフリーホイールハブも自動です。 おまけにABSもついています。
ですから昔風のマニュアル操作の塊が好きな方にはかなり不評らしいですが。
生活自動車として使っているPGKには「私の可愛い便利なジム子さん」だそうです。

 

このジムニー、軽自動車にありがちな改造をほぼ受けていません。 純正と違うのはAPIOのアロイホイールだけ。
APIOのジムニーパーツは色々笑えるものがありまして、飽きませんが、とりあえず PGKのジムニーには社外部品はワイルドボーアアロイホイールがついているだけです。

なぜ? 「スタッドレスと夏用タイヤそれぞれにアロイホイールが必要だったから」 ただそれだけです。

APIOはジムニーパーツの有名どころで、昔はバラックのような店舗が厚木基地傍に立っていただけでしたが、最近はだいぶきれいになりました。
いろいろパーツを出していますが、ジムニーはXYLにとって、MT買い物号なのでオフロードパーツは不必要。
ただし、ロードサスは1回目の車検で入れ替えようかな? だそうです。

さて、鈴木の軽自動車を買うに当たって悩ましいのが良いディーラー探し。
ZLへ引っ越す前のJA1に住んでいた頃は鉄砲撃ち仲間の店で、購入のときは「このクルマいくら?」「○○円でどう?」「じゃ、入れといてねー」、修理の ときは「○○がおかしい」「見とくよー」でしたが、ZLからJAに引っ越して土地勘の無いところにすむと、なじみの店があるわけでなくワケガワカラン。

とりあえず、なんとかマシな千葉県のメーカー系ディーラーで購入しましたが。。。 JA2に引っ越してくるとメーカー系のディーラーでも大変な店が多くて 困ります。
JA2といったら、鈴木自動車の御膝元のはずなんだが。。。

たとえば、ある日、パンク修理に出したら妙にゴトゴト音がするようになり、再修理に出しても「原因不明です。 一応ジャッキが遊んでいたので止めておきま した。」とのこと。
しかし、ドンドン音は大きくなる。。。。 
まさかと思ってスペアタイヤカバーを外したらスペアタイヤ取り付けナットが手で回る。。。 危うくタイヤ脱落で死人を出すところだった。
仏のPGJも、さすがにぶち切れて整備工場長にお出まし願い顛末のご説明/報告をしていただきました。hi
「恐ろしいから車検はAPIOに出そう。」とXYLと話しています。 まさか、JAでZLの田舎ディーラーよりひどいところがあるとは思いもしなかったで すよ。

ジムニーin箱根さて、このジムニー様。 意外と雪道凍結路でも4WDなしでバランスよく走ってしまいます。
性能の良いスタッドレスタイヤを履いていれば、よほどのことがない限り、不安なく雪道を走ります。
前後の重量バランスも良いのでしょう。
というわけで、4WDボタンを押して走った距離は未だに100Km未満ではないでしょうかね?

冬の朝にはシートヒーターがさっさと体を温めてくれます。
燃費は平均16Km/リッター(ハイオク)
荷物もたくさん載りますから、週末の買い物にも不満はありません。 高速道路でもまったく無問題で追い越し車線を走っていけます。

ただし、
箱根から千葉そごうへ買い物に行こうと思うとちょっとくたびれるのと、ホテルのエントランスに止めてもベルボーイが飛んでこないところは欠点かな?hi

ともあれ楽しい軽自動車。 あなたも楽しんでみませんか?

ここまで2006年の記事


ここから2020-2022年の追記

買ってから千葉市、箱根西麓、多摩丘陵、箱根東麓と転居しましたが、どこでも大活躍です。 特に雪のシーズンや農道巡りのシーズン。 

hakone

購入から15年以上14万キロも走りますといろいろ経験します。

いろいろ使った部品類は

hornswitch

さて、故障は?

6万キロ位でシフトレバーの入りが悪くなって、シフトリンケージを交換。 以降問題なし。

ジムニー定番のステアリングのシミー: 某ジムニー専門店でいろいろ対策してもらっ て、「キングピンOHしないとどうにもなりません」と言われたのが2016年だっ たか? OH後1年半後には再発。 古いシャーシは何してもだめらしい。 そのジムニー専門店で「そろそろキングピンのOHを」と言われて、「18か月前にやったよ」 と言ったらジタバタしていたけど、あの店は腕はいいのに顧客DBの管理が「日本の商店」で残念。

ステアリングギアボックス最近調べてみ たらキ ングピン以外でもいろいろ対策があるらしく、
ステアリングギアボックスのギアの遊びを「やや狭め」にする。というのもあるそうです。

まず14mmのロックナット(緑矢印)を緩め、次に黄色矢印のネジをマイナスドライバで締め込みます。 いろいろ説がありますが1/3回転締め込み ました。
でまたロックナットを締めておしまい。

ここのトルクは、、、忘れた。

エンジンが冷えていれば、ボンネットあけて、手を入れて調整できます。

工具はまともなものを使いましょう。
モンキレンチとかユニバーサルプライヤとかは止めましょうね。
下の写真の赤い枠がステアリングギアボックス。 
黄色の矢印のステーの下に調整ネジが隠れています。 PGJはホーンをその上につけてあるので、調整はホーンの脱着が必要でした。

JB23

あと、ステアリングリンクのナットを強化品に交換しました。
強化ナット リンク
これは、ハイブリッジファーストのナット

類似の樹脂緩み止めリング付きのナットは、工業部品として安価に出回っていますので、ネジピッチと径があえば、選択肢は結構あります。
https://jp.misumi-ec.com/vona2/mech_screw/M3303000000/M3303030000/

ステアリングダンパ

で、2020年10月末、新型ジムニーに入れ替えようかという話が出てきました。 いい加減、直しても直しても再発するステアリングシミーにXYL がうんざりして。。。

とあるディーラーへ行くと、「キングピン変えても、ステアリングギアボックスの遊びをいじっても根本治療は無理です。 操舵系全体に14万キロ分の使用限界内の遊びが蓄積して、それの和でガタが出ているのです。 
操舵系の部品を全取り換えするとだいぶマシになります。 
前輪のハブ、リンケージ、ステアリン グギアボックス、それらについているブッシュ。 
ただ、お値段がねぇ。 とりあえず新車が来るまで持てばいいなら、キングピンのオーバーホールとステアリ ングダンパーです。 これなら8万円也!」

XYLと「じゃ とりあえず それやって。」と、初めて行ったディーラーに修理依頼しました。 

さて、当日、入庫直後にディーラーのエンジニア氏から電話が来て、「キングピンは、まだ行けますから、OH無しで、シム調整とダンパーだけで行きま しょう 3,4000円也。」

という訳で付いたのがこれ。>>>> Pro Comp ES2000
PGJが、そのエンジニア氏に「ここまでディーラーやら、ジムニー専門店やら、都合5軒に世話になったけど、この提案はなかったよ」と投げてみると

「普通のディーラーのメカニックは社外品とか知っていても、おいそれとお客さんに勧めるわけにはいかないですし、専門店は自社OEM製品の品ぞろえが無い製品だからと言っても 他社からとるというのも嫌がりますし。」 という、業界の事情を教えてくれました。

ただし、「このダンパーを付けると足回りの不具合が分からなくなりますから、きちんと定期点検に出だしてくださいね。 お客さんは整備簿の記録が毎年残っているから、このまま、それを続けてください。 うちでやってくれるとうれしいけど。 」という条件付き。

それから「ステリングギアボックスの遊び調整は劇薬で副作用も大きいので、あまりお勧めしないです。」だそうなので、遊びは元に戻してもらいまし た。

という訳で、シミーの症状の経過を見てジムニーの掛かり付け医は、こちらで2回車検を受けましたが、中小企業は作業品質の維持が悪いのでねぇ。 結局64は別の店で買いました。

以前は作業説明が良かった。 写真を見せて「ここが良かった悪かった」というのは分かりやすくて感心しました。 
実店舗のサービスはこうあるべきなんでしょうね。 Audiのディーラーはするけど、松田はやらんなぁ。 透明性って大事。  客が分かろうが分かるまいが、明確に説明することが大事なのよ。 

修理説明

結局、上のダンパー導入から18ヶ月経過してでステアリングフラッター再発しだしたので、いよいよステアリング系OHかな?


プロペラシャフトからの油漏れ: 


これも2回連続で某ジムニー専門店で指摘されて、「前回指摘したところは替える前提で『部品注文しますよ。』と言ってもらわんとわからん。」とお願いしたら、指摘された客は工賃安い工場で直すらしい。 あらら。 


故障ではないけど

シート生地がほつれてきてレカロに変えようと2年検討しまして。 1客工賃込みで20万円。
某ジムニー専門店のシートレールは構造計算書が無いので「ご自分でメーカーに請求してください。うちは面倒見ません。レカロ純正をお薦めします。」だそうです。
あら、困ったね。  製品法規担当としては「責任取れないものを売るなよなぁ。」と思うのだが。 業界ごとにいろいろな風習があるのが本邦ですので。

というわけで紆余曲折の結果 SR7Fを導入しました。
導入記事はこちら



これまた故障ではないけれどサイドのスズキスポーツのデカールが風化して割れて剥がれてきました。 剥がれた後を隠すのにいろんな別のステッカーが貼って あるという状況 hi
これはFacebookのジムニー愛好者のグループ、風化ステッカー剥がし器を教えてもらったので、それで対応。 「すげー!」一撃で剥がれます。
詳しくは下の写真をクリック
peeler 

ディーラー

千葉の購入ディーラーの担当営業は自動車の知識が無くてがっくり。 当時はITバブルでねぇ。 良い営業さんは給料の良い普通車ディーラーに移っていましたとさ。
駿東のディーラーA 2006年記述の通り。
多摩のディーラー 追突されてからのお付き合い。 サービスも車輛知識も豊富で人あたりもよかった。 お付き合いしたいが今は遠すぎ。 


次はJB64。

某ジムニー専門店でも「クルマが来ないんで商売にならん」そうですから、販売台数の大きいディーラーでオーダーしてキャンセルが出るのと並行して待つ感じでしょう か。 
試乗は64,74ともMT試乗車を探して あちこちのディーラーをまわって XYL共々試乗してきました。 

XYL曰く「1.5リッターなのに、これくらいの坂で息ついちゃうの??」、「64、コーナーで傾きすぎ」。 なにぶん、ジムニーはXYLのクルマですので、選択権は彼女にあります。 「ロードサスを入れた74か?」とか言っておりましたが、結局。
64も74も純正だと あんなに加速が悪くて いじらないと楽しくない、イジると保証が切れる。 それなら現状の23を重整備して20年乗りましょう。 ということになりましたが
結局2024年にトラックに追突されて廃車になりました。
18年も長持ちした 楽しい車でした。

次はJB64であります。


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