友人に「腐ったみかん」という表現を教えてもらいました。
仕事に対する意欲の無い、もしくは不満タラタラで仕事をしているスタッフのことをそう呼ぶそうです。
曰く「そのみかんが腐っているだけならいいが、ほっておくとどんどん伝染して箱の中のみかんが皆腐ってしまう」だそうで。
「チームの生産性と精神衛生の維持のためには早くつまんで捨ててしまわねばならない」のだそうです。
倫理観の欠如が会社を潰すというのは三菱自動車グループや姉歯アパートを見ておれば分かるとおり、伝染しやすく、かつ組織の致命傷になるようでが、仕事の意欲も職務上の倫理観も似たようなものなのですね。
(私の勤務先では倫理規定がやたらうるさいしwebで社外に公開までしているけれど、そこまでしないといけない世の中になったということでしょう。)
言われてみれば、身の回りの社会の中堅層となった知り合いにも「腐ったみかん」が散見される。 たいてい目が死んでいてつまらないし、気配りができない人のように思えるけれど、あれも脳の病気の一種なのだろうか?
さて、本当の食用のみかんがいっきに腐りだす理由は?
みかんは収穫直後は酸度が高い(=すっぱい)ので、痛みにくいのです。 これは梅干やレモンが腐りにくいのと同じ理由。 ところがだんだん熟してくる過程で、酸度が減り、逆に甘みが増加してきます。 甘いものは腐りやすい。 すっぱくないものも腐りやすい。
箱の中のみかんは、同じ畑、同じ時期に収穫されたミカンだから、熟し方も一緒。 かくして同時多発的に腐りだすのです。
ま、この理屈で言うと、同じ時期入社の社員は同じように腐りやすいわけですが、ヒトは収穫後、各々独自の熟成をしますのでね。
でも、バブル入社の社員が「同時総腐れ」なんて話も聞かないではないですけどねhi。