最近、東陽町様でも森永様でもグリコ乳業様でも新製品が出てきたテトラトップ容器。
食産業における新型容器の導入は充填機はもちろん、充填前のプロセス、充填後の包装出荷前までのラインの大改造なので大変な投資です。
それでもやるのは
1. 見栄えが変わって売れるかも
2. 生産性向上とシェルフライフの伸長の為
であります。
いわゆる牛乳パックでは充填速度が遅くてかなわないが、こっちはかなり早い。
おまけにH2O2の消毒強度が強い。
この容器。肩から上は樹脂ですが、樹脂は充填機でペレットから成形しています。
これはPETボトルも同じで、空のPETボトルを飲料工場に供給していたなんて前世紀までのこと。 今時はペレット供給で、充填機内でPET成形をしています。
いまどき空ボトル供給なんて、よっぽど田舎の道の駅のお土産飲料レベルですね。
さて、容器つながりで、地上ならぬ宇宙の話。
宇宙食というと、アポロ計画の吸い口付パウチが思い浮かばれます。
カップヌードル宇宙に行く というのもありましたが、あれは例外の「特別食」だそうで。
詳しくはwiki http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%A3%9F
なんと驚き、ロシアの宇宙食は缶詰だそうで。
打ち上げ費用を日本のイプシロン換算で計算するとスチール缶(驚いたことにロシアの宇宙船ではスチール缶サニタリーエンド)で空缶の風袋30-50gで計算して十数万円/缶(中身抜き)。
たしかにレトルトパウチに液性の高いものを充填すると重力加速度がかかった時に破袋しかねませんので、安全性という点ではパウチより缶ですが。
ロシアという国の「丈夫が一番、先端技術より使い慣れた技術の大規模運用が鉄板」という文化を改めて認識させてくれた宇宙食でした。hi