産地信仰止めない?

素人が理解できるのは「産地」ネタだけなのねぇ。 と、痛感する昨今の報道です。
中国産が危ない、北海道産が怪しい、とまぁ。
読んでるのも素人だから良いと言えば良いのかも。
つくづく「日本では品質とは目に見えるものだけ」ですね。 
『日本市場では、「味がおかしい」という苦情は少ないが、色、異物、粘度、容器のシミ、日付印字など眼で見る者の苦情は他の国に比べて異常に高い。 なんとならば日本人は「味が分かったふり」が好きだが、本当はよくわからん。 
だから「自分は差が分かる特別な人間なのよ」を演ずるために「目で見える差異」にガタガタいう。  ワインの見方も味の区別法より「グラスに注いだ時の液面の縁の色」みたいな方が歓迎される。
産地情報や原材料表示も「目に見える」情報なので、それに噛みつく。 
食品安全技術が素晴らしくても、それは日本の顧客消費者には理解されない。』
20年も前に「日本品質」について海外の工場で説明した内容でした。(^O^)
ここまでサプライチェーンが範地球規模になってきているのに、いつまで産地にこだわるんだかねぇ。 怪しい工場は北海道でも埼玉でも上海でもクイーンズランドでもありますし、逆もまた真。 
すでに日本市場は輸出先として魅力無い市場なのに、無用な非関税障壁たてていると、本当に食品の値段は上がる一方ですよ。 
すでに日本は「買ってやる」という立場から「買わせていただいている」立場に変わっていることを日本人は理解する必要があります。 
買わせていただいて輸入した食品を半分捨てているのも国際的に非難されるべきことでもあります。
安心できる生産者にこだわるなら農業ならGAP、食品産業ならISO22000,FSSC22000、BRCの各認証があるとか、最低でもHACCPの運用しているところ。
でしょうなぁ。
つまり、日本の農業漁業生産者はほぼ全滅。 
国際基準さえ満たせない一次産業製品を安心安全が好きな消費者が選ぶわけないよねぇ。
国際基準はむつかしいからという脳みそに蜘蛛の巣の張った人が居ますが、あれが最低限で、ローカル基準作る際には、国際基準に地元のこだわりを足すというのが文明国の姿なんですね。  

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