危ない外貨預金

読売新聞のwebによるとJAでは相変わらず、御馬鹿な外貨預金が流行っているそうな。詳しくはここ
ニュージーランドでの出し入れ自由定期預金(みたいな物)の金利は6%以上、定期では10%と言うのも有る。 これだけ金利が良いと、1億円も有ると毎年600万以上の金利がつくから、それだけで収入はZLの庶民層の2倍になる。 4割の所得税引かれて360万だが、ZLでなら余裕の生活が出来る。
ただし、ZLの高金利はインフレの進行が原因でもあるから、増やす工夫(働くとか)をしないで金利生活だとジリ貧になりかねない。 そこで手っ取り早く増やす方法は株式投資がZLでも一般的。 ただし、乱高下が激しく今月の結果は普通預金より利率が悪いhi。 
ま、まじめに働きましょう。
日本からZLの銀行に口座を設けて得なのは、私たちZL住民が払っている最高4割の所得税が無くて、非ZL住民に対する銀行税2%しか税金を取られないこと。 つまり、日本の銀行は、これを使って日本で高金利商品を作っているわけ。
その割には、普通に日本で売られているNZ$預金は利率が悪い。
年利25%なんていうのは、読売で言う通りの詐欺まがい広告で、実際の「実質年利」は4から7%。さらに手数料を引かれて「日本の定期預金よりはマシねェ」程度になるのがせきのやま。
さらに、ZL-JA間の両替率のは、まさに乱高下の世界。 1997にはNZ$1.00が87円だった。 2000年には43円に暴落。 今、80円に戻している。 たいていの日本の銀行が扱っているのは2年定期とかでしょうが、2年後に43円になっていたらどうします? 元金に2割の金利がついても、戻ってくるのは原本の6割未満ですよ。
1990年以降、バブルを煽って日本を崩壊させた銀行屋さんの厚顔無恥体質は変わらん様ですね。 
JAのハムでも、ZLの銀行に小遣いを入れているOM各局がおられますが、皆さんの共通項は「ZL観光するときの小遣いかせぎ」です。 これなら、いくら対日本円交換レートが変化しても変わりませんからね。 ZLでの観光旅行資金でZL国内で使い果たす。 だから為替リスクとは無縁。
確かに43円の頃、日本円をドルに変えて、数年で金利込みで3倍近くなった運の良い人も居ますが、こういう例外に目を奪われてはいけません。 あがったものは下がります。 現にZLの基幹産業である農畜林産物輸出業は倒産が相次いでおります。 まさに、土建業と金融業だけが儲かって中小のメーカーばたばた潰れたJAのバブル時期と一緒。
と言うわけで、ZL$で外貨預金するなら、自分で直接、ZLで口座を設けて運用しましょう。 一番手っ取り早いのは、OM各局の様に観光で来て、口座作って、後はインターネットバンキングですね。
少し金利が低くても(それでも日本の数十倍の金利だ)、出し入れ自由ですから、「ヤバイ」と思ったときにすぐに資金を動かせるでしょ。
ま、世の中、簡単には儲からないように出来ているのです。 
そうそう、ZLのバブル経済はそろそろ終わりですよ。 

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