こちら、静岡県沼津市にある興国寺城あと。
乱世の梟勇伊勢新九郎、北条早雲が城持ちになった最初の城です。
東国の城の常で石垣は無く土塁と空堀で構成されています。
ただいま発掘整備中です。
発掘整備は資料保護の点でも大事なことですが、こぎれいになりすぎて古城の雰囲気が壊れます。 また整備後、役所の常で維持管理がなされないので、見た目の荒廃が一気に進みます。
小田原の石垣山一夜城、箱根の山中城、足柄峠の足柄城。 どれも整備前のほうが風情があったのは確かです。
なにぶん、江戸時代以前の東国の城は石垣がないので雨が降ったら崩れるばかり。 石垣型遺跡に比べて保護は難しいのですよ。
だから、長期的整備計画の無いまま無理に発掘しなくてもねぇ とは思います。