砲術考証はだれ?

大河ドラマはまたまたまた幕末物です。
去年の清盛は良い作品(途中で画像の色合いをつまらん苦情に迎合させたのは残念でしたが)でした。
戊辰戦争ねぇ。 PGJのご先祖様は戊辰戦争をとっとと投げ出してしまった仙台伊達家で鉄砲組だったそうで、ご縁があるのかないのか。。
ところで1話2話を見て感じたのですが、主演女優(名前知らん、というか去年の清盛の役者の名前も知らん。hi 興味ないのかもね。)の鉄砲の扱いが実にうまい。
合衆国のドラマでさえ普段鉄砲を扱ったことがない役者は頭が鉄砲側に倒して(右利きは右に)照準をつけているものですが、これでは鉄砲はまず当たりません。
頬骨で銃床をおさえるように銃側に顔を向けさらに前へ倒して照門と照星を見るというのが正しい。 だから前から見ると左右の目が同じ高さに見えます。
劇中では、まさにこういう姿勢で撃っているですね。
2話では銃を渡された八重の指が用心金の中に入っていないのもすばらしい。  素人は握った次の瞬間には引き金に指がかかっているもんです。 (暴発するよ)
ここまでは、へぇいいねぇ なんです。
ところがです。
あの頃の大口径。 黒色火薬銃の反動は結構なもののはずですが、いくら撃っても無反動なんですね。 まるでスモールボアの射撃を見ているようです。
しかも煙が出ない。 当時の火薬の発砲時の発煙はものすごくて、今でも古式銃射撃など見ていると一発打つと3つとなりの射台まで「的が見えない」なんですが。
で、2話では八重の父が雉に止めの一発を入れる際、銃口の斜め前に娘がいる状態で発砲しています。 あれでは娘の鼓膜が破れます。
というように、なんか砲術考証が極端にアンバランスなんですよねぇ。
というわけでどちらさんがやってるんでしょうね。

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