アメリカ通商代表部

アメリカ通商代表部。  商人の国Wならでは外交組織です。
詳しくは http://www.ustr.gov/
古くは牛肉自由化(おかげで安くて旨い赤身の牛が食べられるようになった)、さくらんぼ自由化(反動で山形のさくらんぼはプレミア品になった)で有名。
最近は金融商品や自動車部品の規制撤廃交渉で、JAの都市生活者の生活コストの削減してくれるありがたい組織です。 
腹立たしいのは、それが我が国の政府機関でないことです。
さて、この度クラスIII医療機器の審査が民間試験機関に大幅に移譲されました。
かなり皆様の生活に影響があります。
その中の一つがコンタクトレンズです。 この医療機器はクラスIII医療機器で脳内圧モニタ(すごそうな機械だ)などと同列に扱われ、高度医療機器というくくりでは心臓ペースメーカーと同じくくりです。 
カメラ量販店で売っている1枚100~200円の樹脂片が、ペースメーカーや人工内耳と同じクラスってありえないでしょ。 コンタクトレンズで死んだ人はいません。 失明も使用者の取り扱いの重大なミスばかり。 
とは言いながら、コンタクトレンズに限らず、いままでクラスIIIは国の審査を受けないと発売できなかったのです。
これが時間がかかるなんてものではない。 年体位で掛かる。
そのデメリットたるや、その機器で治せる患者が死んでしまう。QOLを向上できない。
国内のメーカーも審査にコストがかかりすぎて国内販売しない。
とまぁ、キリがない。
コンタクトレンズどころではない。
クラスIIIの医療器の凄い品揃えを見てください。
 http://www.pref.kagawa.lg.jp/kgwpub/pub/cms/upfiles/bunnrui20130128_569_2.pdf
これらが、民間審査機関が審査できるようになったということは、良い医療機器がどんどん市場に出回るようになります。 
結構なことです。 これこそTPPにもつながる自由貿易のメリット。
お役人も天下り先が増えてハッピーだろう。
さて、コンタクトレンズ。 大手はWの会社ですね。 その他の医療機器も多くがW。
多分、アメリカ通商代表部が頑張ったんでしょうなぁ。
その昔、フェロシアン化合物を1ヶ月でブッチしたのも、多分彼らだろうねぇ。

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