異常は常識になる

80年代のニャニャメガ的言い方をすると「CMが超QRMで便所の落書きを見に行く暇がない。」というところですが、ファーストリテイリング叩きに一生懸命な人がいるそうです。
で、それについてコメントしている人が東洋経済にありましたのでご紹介。
http://toyokeizai.net/articles/-/13322
実にまともな意見です。 HL国籍の人に何か言われると脊髄反射するのに、西洋人に言われると「海外では」と引用する人には受け入れたくない説かもしれませんが。 
ユニクロの使い捨ての服を嬉々として買っておいて、「従業員の労働条件悪すぎ」と苦情を言っても、「それでも買いに来るのはあんたらだろ。」というのは柳井さんの正義なんだろうね。
躁鬱的にとんでもない事業を始めたりやめたり(野菜をやるといったときはタマゲタ)。 そんな企業だから、22世紀にも続くけることができる会社になるための教育プランがないのはある意味仕方がないのかも。
そういう見方からすれば教育システムのきちんとできている会社はブラックではないのかもね。
さて柳井批判ですが。「不正な労働行為が行われているから買いません」と言うならともかく。 結局使っているじゃないの。 不買運動で炎上なんて聞いたこともない。
そういえば、日本人は自分の健康に影響が100万分の1あるかもしれないというと不買運動を起こしますが、他人の権利が侵害されている、それは許されないことだ。という動機の不買運動ってないね。 これまた日本の国民性なんだろう。
PGJはいわゆる普通のツルシの服を百貨店で買って、洗濯しながら使い続けますが、ユニクロの服があんまり安いので「ほぼ使い捨て。クリーニング代を考えたらバカくさい」という同僚もいました。 (スーパーマーケット以外でおかみさんが服を買ってくれないという事情もあったそうな。 2本取っているのに、それはケチだろう。hi)
みんなが購入することであの会社を全力応援しているわけです。 
30年前、異常な勤務形態だったフリーター。その後の10年で一気に一般化し自由人の代表のように言われて、常識的勤務形態の一つになってしまいました。 
自由な代わりにスキルを身につけるチャンスもないというのは、20年経ってみてフリーターのその後を観察したら、これも新たな常識になりました。
接客品質が問われなくてもよいから安売り服販売を始めた企業が、上質の接客を求める訳もなく。 上質な接客で服を売るという常識は非常識になりつつあります。 上質でないからどんどん辞めてもユニクロ的には問題ないのでしょう。
上質な人は会社のAsset(財産)ですから、使い捨てなどにはしません。
そうそうユニクロの離職率が高いと非難されていますが、今、日本の3年内離職率ってどれくらいかご存じ? 25%! かくいう私も久しぶりに3年勤めていますが、PGJの以前の職場がブラックかというとそんなこともなく。です。
世の価値観はどんどん変化しているので、変なところで固まるとどうにもなりませんぜ。
いつまで年功序列? いつまでベアアップ? 20世紀の発想をやめないと、常識的だと思ってた自分の世界が非常識になります。
いつも好奇心を。 
とりあえずやってみましょ。

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