へー。これでリコールかよ。 というのがEUのリコール情報サイト。
https://ec.europa.eu/consumers/consumers_safety/safety_products/rapex/alerts/repository/content/pages/rapex/index_en.htm
こちらは何故か別扱いのEU食品リコールサイト
https://webgate.ec.europa.eu/rasff-window/consumers/
こちらはJAの消費者庁のサイト、
http://www.recall.go.jp/
何が違うか?
欧州の製品回収の量が凄まじい。
その理由は何でしょうね?
- 本邦ではリコール情報を企業、地方自治体、中央官庁でシェアする仕組みがないので、街角のパン屋のリコールしても情報が載らない。
- 本邦では「工業品の製品規格を守っていることを確認して売れ。製品によっては政府の認証受けるまで売ってはいかん。」と言う法令の仕組みだけど(日産とスバルがバレた件で有名)、欧州では全てとは言いませんが「基準はこれ。守って売れよ。」で、市場の試買試験で不適合品が見つかると「だめじゃん。回収しな。」にする仕組み。
どちらの方式が正しいかは意見のわかれるところですが、自分の産業についての法基準を学ぼうとする人の人口が極端に少ない本邦の場合、EU方式を導入したら回収の山だろうね。
それに「民間で基準を作ってやってください」と役所は丸投げにできるし、その民間団体へ天下りを出せるし。 大人の事情ってやつね。
まぁ、ともあれ欧州の食品や製品安全担当官庁の仕事ぶりは立派なのです。 大変生産性が高い。
消費者庁の某課長さんが「この陣容ではやれることは限られています」という、そもそものリソースの無さも問題なんでしょうけど。
「日本が何でも世界一」とか勘違いしている向きが多々ありますが、食品安全も製品安全も大変な後進国でありますです、JA。 アマチュア無線家がお世話になるIEC規格だってJISがIECに追いついていないのはメーカー各社の技術規格を見ている人には常識だわさ。