日曜日はNDのタイヤをAD9からPS5に替えたので慣らしも兼ねて木曽谷へ行った訳ですが。 天気予報では甲信地方は夕方まで曇りのハズでしたが14時には土砂降り。 「行きは中央道で帰りはオープンで農道をのんびりと」と思っていたのが往復高速で退屈至極なドライブでした。TT)
雨の日の連休の中央道は中学校卒業程度の理科の素養すらない人々がアホ運転するのが多くて嫌なのよ。
さて木曽谷で漆器を購ったのは昨日の記事の通りですが、その前後で贄川の関所資料館と鉱研工業の企業博物館に寄りました。
関所資料館というと箱根の関所資料館が有名どころです。 贄川関の展示はずっと小規模ですが「なるほど」と思った共通点。 「意外と関所破りによる死罪は少ない」。 お侍様が人斬り包丁を腰に下げているとは言え、江戸時代でも人を死罪し執行するには承認プロセスが大変で、大岡越前守や遠山の金さんが「その方等、市中引き回しの上磔獄門」と簡単に言っておりますが、少なくとも江戸町奉行管轄下での死罪は御老中の裁可を得ないと執行できないし、御老中も(今の法務大臣諸氏同様)人を殺す判子を押したくないので、やたらと時間がかかります。 箱根の関所破りで有名なのはお玉事件ですが、これは2ヶ月で早いほうです。 「死罪の判決を受けた者を牢に置いておくと1年十両も掛かるので早くご裁可を願いたい」という勘定方だかなんかの愚痴を書いた文書が残っているという話を聞いたことがあります。 そんな面倒なことをプロセスを回したくないので、いろいろ抜け道を考えるのは古今日本人の常でありますので、結果的に関所破りの死罪が少なかったのでありましょう。
「清川殿はご浪人が長いのでご存知ないかもしれんが、幕府の重要な使いは川止めのない中山道を行くのだ」とは大昔の大河ドラマ新選組でのセリフですが、通過諸役の記録を見ると確かに宮中、幕府問わず高位高官が使っています。 へぇ!
で、漆器やさんの後は伊那食品で蕎麦を食って、岩石資料館(地球の宝石箱)。
基本、鉱石の展示が多いですが、化石もございます。
何があったんでしょうね。
博物館の運営母体は井戸屋さん。
温泉掘削もしているみたいですね。 https://www.koken-boring.co.jp/business/onsen/
ちなみに温泉掘削は趣味でできるようなものではございません。 深さ100mで一千万円と言われておりますし、今どきは1,000m以上掘らないと出てこないので1億円コースです。 さらに上のリンク先で説明されているように、膨大な手続きと期間がかかります。 資本力がないと温泉は掘れません。 温泉法解説はこちら。
で、鉱石ですが。
金の電気精錬法ですとか、有用鉱物資源のありがたみですとか、「周期表の元素があれば良かべ」と思っていたら「産業的に使いやすい鉱物がないと資源として使えん」とか。 大変興味深い展示でした。が、運営母体からの補助が少ないのか、入場者数が少ないのか、ともかく館内が暗い。
石以外の展示は腐朽していてよれよれ。 冬以外無休で開けているような固定費を減らして、なんとかしていただきたい。 寄付を募れよ。 と云う気もしました。
当日の経路