元日の能登大地震の際のNHKのアナウンサーの絶叫。 賛否は分かれていて、個人の資質についてどうこういう向きもあるらしいですが、あれ、日頃の訓練の賜物ですよ。
「大津波警報がでたら、こうする」という手順書も台本もあって、発声から表情まで決められていると思う。 たまたまその時間に居たアナウンサーが演じただけ。 訓練をバッチリ受けている本局のアナウンサーだったというのが良かったのもあるでしょう。
一方、HNDのC滑走路での着陸滑走中の日本航空JL516便(A350)に海上保安庁のボンバルディア300が衝突した事故。 516便側に死者重症者がおらず、見事に脱出させたのも、日頃の訓練の賜物。
客室乗務員は飯と酒を配って色気を売っていると勘違いしているおっさんや女学生が少なからずおりますが、あれらは非常ドア開扉係が最重要職務。
皆様 職場の避難訓練 消防訓練 救急蘇生訓練 参加していますか?
本邦では中小零細やカスのような企業だと避難訓練さえマトモにやっていませんが、あれは体で覚えさせるという大目的があるのです。 マニュアルだけじゃだめなのよ。 いざってときに体に動いてもらわんと、目の前で燃えているのに消火器の取説読んでいたら死んでしまう。
クライシスドリルも同じで、「従業員が労災事故で死んだ。」「会社が環境活動家の破壊工作にあった。」「自社製品食べた人が死んだ。」などなどの仮定状況で演習(ドリル)を行うのです。
すごい会社は突撃報道陣みたいなのを設定して、カメラの前で会見する練習(メデイアトレーニング)もする。
日本国政府の本省課長以上はメディアトレーニングしているはずだけど、羽田海保航空機衝突事故の国交省と海上保安庁の記者会見はあまり上手くなかったな。
有効な実技演習を数こなしている、いない、がいみじくも出たこの正月の厄災関連でした。