素人をだますのは赤子の手を捻るようなものだ。 第二弾。
教養のない人の不安を煽って儲けるのは実におぞましいビジネスです。
この著者のトンデモぶりのご紹介はwikiでは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E9%83%A8%E5%8F%B8
さらにGoogleで検索するとどっさり出てきます。
怪しげな健康食品を売っている人々に共通のテクニックですね。
カスのようなものを優良に見せるのは優良誤認として景表法で禁じられています。
先日も多くのホテルのレストランがロイヤルストレートフラッシュ謝罪をしていました。 一方、ほぼ無害の物や事象にケチをつけ、さも恐ろしいもののように述べ騙ることは、それを使って別のカスのようなものをありがたいものとして売らない限り公取にも景表法にも引っかからないので、世の中にウジャウジャ存在します。
いわゆるトンデモ本やトンデモ学説という奴ですね。
これを信じている科学教育を受けていない人々は本当にたちが悪い。
PGJの「話の種 食品添加物の話」を、それらトンデモ本と絡めて読んで、如何に食品添加物が危険かという議論のネタにまでしている人がおりますから怪しい新興宗教「化学物質皆嫌い教」は本当に無学な人を蝕んでおります。
こんなトンデモ本を買って酒の肴の話を仕入れるくらいなら、バカだと思われないように以下のような知的好奇心を満たしてくれるまっとうな本を読んだ方がお財布のためですよ。
ところで、「化学物質はなぜ嫌われるのか」の書評にも載っている一酸化水素のネタは、PGJも化学物質嫌いの人に化学物質を説明するのに使っていましたが、「科学を仕事としている人の考えることってあまり大差ないねぇ」と笑ってしまいました。
一酸化水素=Dihydrogen Monoxide(ジハイドロジェン・モノオキサイド)=H2O
いまではwikiにも載っていた。 http://ja.wikipedia.org/wiki/DHMO
高校生の時分に「あ!水は酸化物なんだ!」と化学の時間に驚いた記憶があります。 今田屋先生という化学の先生が「その通り。 でも、このH2Oってやつは実に不思議な酸化物なんだよ」と教えてくれたましたが、そういう理科教育の機会を削減してしまった日本の学校教育の破たんで、ますますトンデモ本が売れるという。
ヤレヤレ。