ちょっと古いぞ

大日本帝国が連合国軍に占領され日本国憲法が施行になった1947年から日本の望遠鏡工業会は輸出を始めます。
http://www.jtmas.jp/data/pdf/postwar_industry.pdf
貴重な外貨獲得手段であったと思われます。

   
       
こちらは6x30双眼鏡。 日本光学製です。
上記記録によると輸出開始直後は日本光学は6x30を輸出しておりません。

Made in occupied Japan (占領下日本製)と言う刻印から1952年(講和成立)以前に製造輸出されたものとも思われます。
つまり、約65年落ちと言うところでしょうか?
この手の古い日本製双眼鏡はeBayで結構見ることができます。
http://www.ebay.com/sch/i.html?_odkw=made+in+occupied+Japan&_from=R40&_osacat=0&_from=R40&_trksid=p2045573.m570.l1313.TR0.TRC0.H0.Xmade+in+occupied+Japan+.TRS0&_nkw=made+in+occupied+Japan+&_sacat=625
なにゆえわざわざこのサイズを? と言うと、現行の6倍30mmにグッとくるものが無かったというのが最大の理由ではあります。
確かにヒノデは性能や見え方が魅力的ですが、どうもあのCIロゴが気に入らん。。。

6x30の良いところは、視野の広さ。
上に挙げた昨今の双眼鏡は実視界8.3°8.4°です。 このMikronはそんなに広くはないですが日本光学9x35mmよりはるかに視野が広い。 実視界何度くらいなんだろ?
接眼側から覗いたところ

対物側から覗いたところ

埃があってもカビは無いのがさすがアメリカ大陸。
日本国内で古い光学機器買うとほぼカビています。 環境の違いに改めて驚きました。
ちなみに、給油されている部分はすべて油脂が劣化してカチカチかガタガタでした。
戦後すぐで資材が無かったのねぇ でした。

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