登呂遺跡に行ってきました。
太平洋戦争中に工場造成するので地盤改良で掘ったら畦の矢板が列で出てきたのが発見のきっかけだそうです。
例のない大発見だったわけですが、なにぶん戦時中1943年。 仏様を溶かして弾にしていた時代ですから、田んぼの遺跡が残されるわけもなく、「徹底的に破壊されてしまいました」そうです。
祟る神様から守ってくれる仏様を溶かして戦争に勝てるわけもなく1945年敗戦。 その二年後には発掘作業が再開されて、住居跡やら何やらが出てきました。
食うや食わずやで、スイトンをすすりながら掘ったそうです。
なにしろ皇国史観が歴史です。みたいな生活から科学と歴史とが結びついて、変な思想から開放されたので結構みなさんウキウキで掘ったんでしょうね。
戦時中に徹底的に破壊される前に精密測量したらしいので、それを元に復元ジオラマができたりしています。
屋外には再現建物が建てられています。
と、ここまではいい話なんですが。
静岡市の箱物行政はどうにかならんのかね?
2010年にリニューアルしたそうですが、以降全く定期メンテナンスがないと思われ。
展示は「もうやってません」断り書きがやたら多く。
屋上のイリゲーションは破損したまま。
砂漠化しています。
博物館学で言う良い博物館の条件
- 定期的な研究結果の紹介
- 教育活動
- 定期的な展示の見直し
- ミュージアムショップ
- カフェ
のうち、あるのはボランティアに頼った「土器で飯を炊く、火起こし」以上おしまい。
いやはや、行く価値無いとはここのことだよ。