国土地理院

先週はつくば(JCC1420)のJAXAに行ったついでに、国土交通省国土地理院の地図と測量の科学館にも行きました。
https://www.gsi.go.jp/MUSEUM/
大パラボラを目当てにしていけばいいやと思ったら、道は変わっているし、建物は増えているし、ナビが無かったらたどり着けませんでした。
その大パラボラは退役してもう無いし! hi

石岡(JCC1405)に引っ越したそうです。

前回ここに来たのはXYLの学生時代だから前世紀の事。 そりゃ、変わりますね。

興味深いのは3D日本列島図。
主要な断層地形がよくわかります。

紀伊半島から続く中央構造線がよくわかります。 南北に分断された九州島の割れ目に噴き出た阿蘇カルデラもよくわかります。
阿蘇火山の破局噴火の際の火砕流は中国地方まで届いたというのですから、そりゃ九州全滅だったのでしょうねぇ。 箱根火山の破局噴火も相模川辺りまで届いたそうですから、日本列島どこに住んでいても噴火に合わなかったらめっけもの。
そんな地震の前兆の地表のゆがみもJAXAの地球観測衛星だいちの観測の対象だそうな。

以下の写真はクリックするとオリジナルサイズでご覧いただけます。

明治初年の桜田門外です。
今の警視庁が経っているところは陸軍教導団砲兵営。
その東は広い練兵場。
薩長の革命家気取りたちが文化遺産の大名屋敷を打ち壊して作ったのです。
まぁ残っていたとしても合衆国戦略空軍に丸焼けにされていたでしょうけど。
興味深いのは、以下の3つの時代の異なる地図。 場所は同じ千代田のお城とその周辺。

徳川時代

明治初年

平成初年 だったか

最新
大名屋敷をぶち壊し
陸軍施設をぶち壊し
今は広場と役所

歴史ですなぁ。
さて、こちらは昔の測量機器

パラボラはZS(南アフリカ)製テルロメータ 50kmの距離をcm単位で測量できたそうです。 1971年まで現役だったそうで。 当時の事ですから真空管式ですよ、きっと。
すげー。
どれだけ周波数がずっこけたのでしょうねぇ。
こちらは、1907年に剣岳山頂へ測量に行った際に発見した平安時代の宗教祭祀具。 山の神のような修験者が登って行ったんですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B1%E5%B2%B3

こちら、地図書き装置

レーザー測地とデジタル作図が導入されるまでは、これで航空写真から原図を起こすのだそうで。 さらにガラスペンで等高線を手書き仕上げだそうで。
そりゃ国家の大事業だわ。
地形図の版が古いのに文句を言っていて申し訳なくなるような大事業でありました。>地図作成。
こちら、最近はやりのプロジェクションマッピング

立体白地図に、土石流図を表示したりと地方自治体で活躍中だそうです。

こうやって「危ない」とわかっている場所には住宅の建築禁止とかしないと調査がムダ金になるんだがなぁ。

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