帝国の官僚は責任を取らない

見ました?
「感染症に斃れた日本軍兵士 マラリア知られざる日米の攻防」
https://www.nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/episode/te/K25LQN1LMW/
世界で初めて嫌気細菌の培養と破傷風菌の単離に成功したのが我らがドンネル北里先生。
ただ、当時の日本の医学では破傷風ワクチンができなかった。
で、悪名高い「防疫給水部」ですよ。 北里研究所は反官学的気風が有ったので、帝国大学系の医官達が功を焦ったというのも、あったのかもしれません(北里研究所を出し抜け、みたいな)。
でインドネシアの現地雇用者で動物実験すっ飛ばして治験。 死者数百名。
最近のJOAK東京放送局の例に従って事実誤認がありましたが、軍官僚が失敗の責任を取らず、現地の科学者に罪を押し付けてドロン。

「実験の責任を取らなかったことに対して 無実の人間に罪を着せ 殺したことに 怒りを感じます」


その後、証拠隠滅に成功した医官たちは戦後、頰かむりででご出世なさって。

というのは、さもありなん。 な番組でした。
Responsibility と accountabilityの区別のつかない本邦らしい実に残酷な話でした。
戦争に負けた責任は政府(政治家と官僚)に取ってもらうべきだが、見事に逃げましたな。
そもそもSOPも無けりゃSOPに従う気もない国民性で勝つ見込みのない戦争を始めたのが罪だね。
戦争で死んだ人が気の毒である。 命をかけて守った国がこの有様。
父の戦友も多くがシベリアから帰らず。
「学業優秀」なだけの人材を登用していると国も企業も滅ぶというのは本邦の通例

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