火曜日に岐阜に泊まって かがみがはら航空宇宙博物館に行って来ました。
http://www.sorahaku.net
見たかったのが飛鳥
1980年代に政府主導で地方空港に導入できる中型ジェット短距離離着陸機の実験機として製造されました。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E9%B3%A5_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「こんな画期的な飛行機が日本で作られるのか?」とわくわくしたものです。
主翼前縁上側に4発のジェットエンジンを装備し、その噴射をフラップで導流し下方に噴きつけることで浮力を増大させるというUS1(下写真)の発想をジェットに転用したというものです。
一方汎用飛行艇US1(現行は救難飛行艇US2)は世界一波高の高い海面に着水可能な飛行艇でどこぞのアナウンサーだった人を日本のはるか東方の太平洋上で救難したことでも有名。
その3-4mの波高でも着水できる理由の一つがこちら
この隙間構造で離着水時に水しぶきを低くおさえられる(エンジンが水を被りにくくなる)のです。 へー! でした。
で、そのUS1/2のご先祖様 実験機がこちら
UF-XS
元々は二式大艇の頃からの日本の飛行艇技術が基礎になっているんでしょう
二式大艇はこちら
海上自衛隊鹿屋航空基地にて2005年撮影
この他にも、この博物館には
F104だの
T2-CCV試験機だの
飛燕や、その過給器付きエンジンだの
わが国初の正式軍用機サルムソン2A2の実寸模型とか
各務原が航空機工場隣接の基地の日本第1号だったようですね。
今でも岐阜基地には川崎の工場がありまして、博物館の展示品も川崎製品が主です。
展示模型の「へー!」がこれ
九二式重爆撃機
主翼に銃座がある まるで紅の豚の空賊の機体みたいですね
航研機やキ77の紹介展示もありました。
こちらはキ77(A26)
博物館から出てくると岐阜基地からF15が爆音を立てて飛びたっていくところでした。