聴取無線電話

アマチュア無線ネタではないですが。 実家の片付けをしていて凄いものが出てきた。 

許可番号東京第543756号

聴取無線電話私設許可書。 平たく言えば中波放送受信機(AMラジオ)を設置してよろしい。という東京逓信局長の許可書。 今で言えば総務省関東総合通信局長発行のラジオ受信許可(当然そんなものは今はない)。

ラジオ放送開始から4年の1929年で許可数が543,756件と言うのは普及が早いと思って良いのでしょうか? 1925年のJOAK放送開始当時は33万件だったそうです。 

裏面には

従事者免許を持って歩け という今のアマチュア局への要求は、この頃の名残なのね。

受信できるのは中波だけ。 空中線(アンテナ)は他に被害がないよう設置しろ。って、送信機につなぐわけじゃなしねぇ。 接地装置(アース)は引火のおそれの無きよう。 って。 真空管の高圧電気漏電を想定していたのでしょうか?

横浜の住所は祖父が太平洋戦争前まで衣料品問屋をしていた場所。 物品統制で自由経済が破綻して祖父の商売も破綻、そのあと横浜空襲で丸焼け。 命だけは助かった。 岡山県の鶴田さんから生地を仕入れていたそうですが、そのあたりの資料も空襲で丸焼け。

ついでに出てきたのが祖母の見合い写真満15歳。 

当時は女学校出たらお嫁さん 
という時代ですものねぇ(大正中頃)

写真師の苦心のあとが見えるシロモノです。 現物は大変なオカチンでありましたが、夫婦仲は良かったそうです。

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3 thoughts on “聴取無線電話

  1. 鶴田家は新技術伝承の由緒ある御家柄なのだとわかりました。
    短波のはみたことがありますが、これはその前ですね。初めてみました。
    お宝です。

    1. うははは。 母方の祖父は新しもの好きな田舎紳士で日記を見ると
      「今日は小学校でベースボールをした」(野球という言葉が普及する前)とかあります。
      祖父は横浜で商売していましたが、あそこは今も昔も新しもの好きな人々の住む土地です hi

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