容器産業日進月歩

食品の容器。 一般消費者は容器性能についてほとんど無知で、関心事は過剰包装や、中身より高いかもしれない容器単価についてです。
考えてみたこと有りますか?「容器包装無しの食品販売はほぼあり得ない」ということ。
お陰で安全でおいしい食品を苦労なく食べる事ができるようになったわけです。
液体を売ろうと思ったら土器でも容器が必要で、数千年前から人類は容器に入れた食品を流通させていたわけです。
納豆の藁苞だって立派な容器。 
酒の容器は手工業の時代から半工業的に存在しました。樽、甕、瓶などですね。
時代はずっと下がってナポレオン時代の瓶詰缶詰(これはボツリヌス毒素で死人が結構出ましたが)が工業的食品容器の始まりでしょうか。
容器の大命題は中身の食品を劣化させないようにして可能な限りBestBeforeやUsedByを延ばすこと。
これは精肉のスライスパックの発泡樹脂トレーも、PETボトルも、牛乳パックも、羊羹のアルミ紙複合パックも皆同じです。
で、本日のお題はシャンペンのキャップです。
ワインのコルクは結構高率でワインの劣化の原因になります。 コルク臭ってやつですね。
そこで、20世紀末から合成樹脂製の代用コルクなる物が出てきました。
コルクで壁掛けなどを作ろうかという向きには不評ですが、そこそこのワインを美味しく安定的品質で飲みたい人々(incl.PGJ)にはスクリューキャップ共々歓迎されています。
さて下左は、シャンペン用の代用コルク。 さすがに圧力に耐える必要があるので複合構造になっています。
    
しかも便利なことに真ん中のボタンを押すことで再栓が可能。
内側はこんな構造。
   
皆さまの利便性と、おいしい製品を届けたいと云う生産者の気持ちを実現すべく容器産業は今日もがんばっております。

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