「ゼロリスクという幻想」という副題に興味を持って購入しました。
素人さん向けの食品への残留ケミカルなどについての案内書です。
本文には図表も散らしてあり分かりやすいです。 また、ADIとか、NOAELなどの数多くの略語が出てきますので都度漢字でカッコ書きしてありますが英語のスペルが無いと覚えられないという私らのような人向けにちゃんと巻末にabbreviationsが載っています。FB
当然のようにReferencesも載っています。
実に親切で正直な本です。
PGJも昔「知っているようで知らない農薬の話」を記事にしたことがあります。http://www.zl2pgj.com/hanasi/19noyaku.html
この本はそれの超詳しい親切版ですね。 非常にわかりやすく書いてあります。
こういう人を馬鹿に物を教える天才というんでしょうね。 見習いたいもんです。
著者は例の食品安全情報の主でした。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/
こんな親切な本でも「良くわかるよ読んでみな」と文系な人に渡すと大半は目が泳ぐんですな。 グラフを見た途端に脳が停止するらしい。
そんな有様なのに「〇〇は体に悪い」と詳細なオカルト説明をしてくれる。 「ずいぶんお詳しいですが、それが正しいと信じた根拠は?」と聞くと
「TVでやってたから。」
「タレントの誰々がそれで健康になったから。」
食品会社の社員でも文科系はほとんどこんなもんです。hi 社員の教育訓練をやる部門もビジネススキルばかりやっているから、顧客に似非科学振りかざされただけでパニックになる営業ばかりが増えてしまって。 ヤレヤレ
ところで、この本の出版は化学同人社 http://www.kagakudojin.co.jp/
温暖化陰謀説のバカ話を説明した本ですとか、脳みその栄養になる本が豊富です。
お試しくだされ。