素人騙すのは手間が無い

毎度おなじみのネタですが。
AudiのでぇらぁからDMが来ました。

エアコン掃除しまっせ。 あの作業でこれは暴利だが、自分であの道具買うと高いし、日曜日全部潰すくらいなら払った方がまし。 で興味深いDMですが。。。
効果を示すグラフがねぇ。あはは

文系がグラフを書くとこう書くかぁ! です。
販売台数のグラフじゃないんだから自然数を単純に数にすればいいというもんではございませんでねぇ。
微生物はご存知のように倍々ゲームで増殖いたします。 という訳で、その数を表す場合は対数で表します。
100以下は10の2乗以下。 45,000個は4.5x10の4乗 という感じです。


微生物屋は乗数(対数)で微生物の数を語ります。 
「〇乗出たよ」「おーそりゃ育ったね」てな具合。
上のカビのグラフのを常識的なグラフに直すと以下のようになります。
 

「なんでぇ。 差が無いじゃんか」でしょ。hi
生物学的には大差ないことを、あたかも大きな差異(効果)があるように見せている訳です。 まーマーケの連中はそんなつもりもなく「知りませんでした。」なんでしょうがね。
下のグラフはAとBの数値をグラフに表わしたものです。 左は効果に差があると示したいときに使う図です。 健康食品の効きを表したいときに使う手口。 
右は、「影響はたいしてありませんでした」を強調したいときに使う図です。 「早期英語教育をしたけど中学から始めた子とTOEICの点数はさして変わりませんでした。」みたいなときに使う図です。
   
実は二つのグラフはどちらも青700 緑650で作ったグラフです。 違うのはY軸の一番下が620か0かです。 Y軸の表示範囲を変えるだけで、このようにグラフは操作できます。
理科系の学生は卒論で「データでないなぁ。」というときにこういう図でごまかします。hi
たいてい指導教授に「で?有意の差はあったの?」とつっこまれて、笑ってごまかすという。。。
以上、中学理科の時間でした。hi
「有意の差」は大学の統計の時間なので、これでも見てちょ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%84%8F

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