無添加味噌。
いったい何が無添加なんだかどこにも書いていない。
食品技術者の常識としては「エタノール無添加」なんだろうけど、消費者が読んでわかるのかね?
エタノールは味噌内の酵母や細菌の発酵を抑え、変質しないように添加されるものですが、熱処理などで殺菌したり、賞味期限短くして売り切ってしまったり と言うような方法をとってエタノールを使用しないで済むようにしたんでしょうけど。
エタノールは多くの微生物に有効性のある強力な殺菌剤ですから、使った方がいいと思うんだがなぁ。 「殺菌剤添加」って、そんなに聞こえが悪いかね?
ともあれ「無添加」だけでは食塩無添加やアミノ酸調味料無添加と勘違いされないかね?
どれどれと全国味噌工業協同組合連合会の公取基準を見てみると
http://zenmi.jp/miso_koutorikyo.html
何のことは無い「無添加」に関する規格基準が無い。。。
もうちょっと探してみるとこんなものが公正取引委員会から出されていましたよ。
http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/7397.pdf
曰く、「消費者団体,関連事業者団体が『使っている原材料を表示し,使ってないものは表示しないというのが表示の基本であり,「無添加」表示は認めるべきでない。
「無添加」表示が認められると,添加物を使っていないものが安全であるとの誤認を助長することとなる。』と言っているので、
公取としては『意見を踏まえ,特定用語の使用基準からは,「無添加」を削除した上で,不当表示事項として,「大豆,穀類,食塩,種麹菌及び発酵菌以外の原材料又はキャリーオーバー若しくは加工助剤を使用したものについて,『無添加』の表示」を禁止することとした。」
そうです。
しかし、多くの加工品では『無添加』だけの表示は禁止されおり『保存料無添加』『化学調味料無添加』と、何が無添加なのか表示しなくてはいけないのですが、古典的味噌業界は役所が「こいつらに何言っても無理」と思っているのか「おらたち難しいことわかんね」と業界がとぼけているいるのか、実に曖昧。
こういう食品ごとに規格基準が違うのって本当に非関税障壁です。 TPPで関税が無くなってもこういう東洋の不思議基準でめったと輸入なんてできはしませんよ。
XYL曰く「無添加?危ないからやめよう」なんですがねぇ。
こちらはご参考まで
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110810/222041/?rt=nocnt