PGJは元静岡県民でございます。 静岡県は東海工業地帯を持ち、そこそこ収入がある一方、山がちな伊豆や天龍、大井、安倍、各河川の上流部の山地の治山で金を喰うという自転車操業県です。 おまけに無駄に広い。 旧、遠江、駿河、伊豆の3カ国をまとめて一県ですから。
そりゃ土建業が地場産になります。 治山治水は行政の大事な業務の一つですが、委託先に振り回されて居るというのが田舎の自治体のアルアル。
あれだけの反対を押し切って無理やりつくった富士山静岡空港FSZですが、あの空港の下を掘ると、東海道新幹線の牧之原トンネルなんですなァ。
ちなみに静岡県の県民性「遠江は強盗、駿河はこそ泥、伊豆は乞食」とか言われておりますが。 (神奈川も大したことはないが)
さて、あの数キロのリニア新幹線の水源問題を持ち出して暴れている静岡県。 水利権では静岡は神奈川から芦ノ湖の水一切合財盗みおおせたという成功体験がありますし、JR東が水利権がらみで新潟県と流域自治体に首根っこ掴まれた事案があります。
地方が都市を支えるインフラの首根っこおさえて「金をくれ」というのは、この国の地方経済の仕組みですね。
さて
この地図。富士山静岡空港です。 真下に新幹線が走っています。
静岡県は「ここに駅を作ったら、日本初の新幹線直結空港の出来上がり」を目論んだのです。 JR東海の合意もなくですが。
当然、こんなローカル空港に新幹線を止める気は名古屋の鉄道会社にはなく。。。
そこへ千載一遇の「水利権ゴネ得」ネタがリニアとともにやってきたわけです。。
まぁ、在宅勤務やビデオ会議が一般化したCOVID以降、新幹線の需要がどうなるかわかりませんが、来る東海地震で新幹線が潰れても、IT技術の発達でなんとかなるということはわかりました。
という訳でリニア開業が10年遅れても屁でも無いです。牧之原空港直結駅を認めなければ水利権承認出さない戦術で静岡県は頑張るでしょうな。 で、上がった新幹線運賃を払うのは東京大阪の都市住人という、毎度のパターン。 これは田舎の発電所周辺への財政補助のために電気代が上がるのと同じですね。