登録商標

先日のライカっぽい「チョコレート菓子」カメラ缶。 光学機器のLeicaの商標に似ているのでカメラ好きにはジョークマテリアルとしてウケるわけですが。 ちょっと見、似過ぎているので、よく商標権に引っかからなかったなぁ。 と思っていました。 下はXYLの旅行用双眼鏡(ライカの本物)。

Leicaマーク似ているでしょ。

試しに特許庁のライカの商標登録を見てみました。

【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】 写真材料、理化学機械器具,光学機械器具,
写真機械器具,映画機械器具,測定機械器具、医療用機械器具

カメラ光学機器の類 フィルムの類 スマホの類 雑貨鞄の類 は登録がありますが、食品、食品容器は見当たらない。 そこを抜かれたんですかねぇ。 知財法律事務所に云わせるといろいろ言うんでしょうけど。 お気づきとお思いますが商標登録は登録の際に「商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務」つまり、「どんな製品やサービスに使うか」も含めて登録します。 似たような商標の登録をしようという第三者は「どれどれ登録の抜けや隙間はないかな?」と探すわけです。

ちなみにDaitaの方は登録はありませんでした。 

ところで活きているLeicaの商標登録で一番古いのは1940年のライカテグスです。 ライカ釣り糸は日本製でライカカメラとは無関係。 でも同じ商標デザインですね。  

ちなみに、模倣品を防ぐ方法は特許庁への商標登録だけではありません。 税関に意匠登録して知的財産保護の手続きというものがあります。 パチモノの製品を通販で売ろうとして税関で貨物差し押さえ積戻し扱いとかになるとセラービジネスは一撃で大損大赤字ですな。 (コンテナ単位だと破産確定)
税関への意匠登録は商標権登録とは別ですので念のため。

一時期、商標登録が流れてしまったという木久蔵ラーメンですが、木久扇一家に商標権が戻ったみたいですね。 林家木久蔵ラーメン 対象が「調理済のラーメン,ラーメンのめん,ラーメン用だし・つゆ」なので「木久蔵ラーメン丼」は商標権に引っかからず売れるのかもしれんねぇ。

話の種でした。

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