「英語ができるから通訳をやろう」と思う馬鹿野郎(失礼)が多くて困る。
外国暮らしが長ければ現地語のひとつや二つ覚えるでしょう。
10年すんでいるけど丸で駄目! という方も居られますが、これはこれで困りものですがhi
ま、現地語を覚えて、日本語が母国語なら通訳ができると勘違いする坊ちゃんお嬢さん(おぢさんおばさん)が多くてこれが一番困る。
話の種の「氷漬け日本人」にも書きましたが、日本語は大変難しい言語ですから、日本で正しい社会生活(スーツを着て会社に行くような)を数年経験していただかないと、美しい日本語会話者として使い物になりません。
日本で社会生活を送ったことが無い人で、非常に稀に良い通訳が居ますが、そういう人は、故ライシャワー博士並みに、日本の文学に造詣が深いですね。 ただし、そういう人はめったといません。
最悪なのが(実は、かなりの比率で最悪通訳が居るのですが)、読んでいる本の内容が貧弱で ほぼ雑誌ばかり、小説も無ければ古典も読まない無い。 美しい日本語に触れた経験も無い。 で、外国に住んでます、という人々。
これで美しい日本語が出てくるわけも無い。
私が見てきた中にも、どうにもならない自称「通訳できます」って云う人、居ましたよ。
皆様「英語」は他の人よりはまし。 無論私よりずっと上手い。 但し、、、
日本語が滅茶苦茶。。 そういう人は見事に上記の如し。
適切に日本語に訳してこそ通訳。 適切な日本語を知らないのではねぇ。。。。 ゴミだね。
別の意味で困るのが、ご丁寧すぎる通訳をやっているうちに、会議を止めてしまう人。
国連の会議じゃあるまいし、そんな「超正確」にやらなくても良いのだが、適度な意訳のできない人も困りものです。
こういう、言い換えや、意訳のできるできないは「日本語の語彙や言い回しの備蓄が如何に多いか?」にかかってきます。
何しろ、英語の場合、言い換えられる日本語数は英語に対して数倍ですから、これは大事です。
「適度な意訳ができ、会議を止めない程度に速やかに通訳し、その国と、日本の文化的ものさしで見て失礼のない通訳と言葉の選択、ならびに失礼のない行動ができる人。」
というのがマットウな「通訳できる人」と呼べるでしょう。
私は○○さんよりXX語が上手いのに通訳の仕事が回ってこないと思っているあなた。
日本語と行儀作法を学んだほうが良い場合もあるのかも知れませんよ。