子供と低酸素と愚かな親


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夏だ富士山だ! という仁が多いそうで。 世界文化遺産認定以来、前にもまして混んでいるようです。 閑古鳥だった富士五湖地方の観光業には結構な話題です。
で、この富士山にですね。 流行に乗って子連れで登る脳みそに欠陥のある人が多いようで呆れます。 最近の調査では子連れ富士登山の内の半数の児童が高山病症状だったそうで。
脳みそまで筋肉でできている親を持つと殺されかねないというお話。
酷いのは赤ん坊を背負って「縁起担ぎに登る」大たわけもいるようです。
暑い 寒い 乾燥している ついでに酸素少ない。  これを幼児虐待と言わずしてなんというのかですね。
安心安全が好きな割には、自らが負わなければならない安全についての義務への常識、教養の欠如は凄まじいものがあります。
日本の消費者を見ていると、他人(例:食品メーカー、教育機関、鉄道)には厳しく、わずかなミスも許さない割に、自分にはウルトラがつく大甘です。
権利はあるけど義務はない。と外国人に言われることが多い日本人の気質ですかね。
「悪いけど、あんたの子供、死ぬよ」
とは
http://www.jstm.gr.jp/mountain_sickness.html

こちらでも言っております
低酸素に関連して、
航空機は、上空10Km以上の高いところを飛びます。 エベレストの無酸素登頂が登山家には「たいしたもんだ」ですが、それでも9000mはありません。 上空10Km-だの12Kmだのを飛んでいると気圧の低さは半端ではありません。  実際、機内の与圧が抜けて、全損全員死亡になった事故もあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%B9%E8%88%AA%E7%A9%BA522%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85
というわけで、皆様ご存じ与圧装置が現代の旅客機にはついているわけですが、とはいえ地上と同じ1気圧である和気清麻呂で、2000-2500mの標高の山と同じ程度の与圧です。
小さな子供にはかなり強烈です。
http://www.ana.co.jp/ana-info/ana/lounge/hard/hard2/kenkou.html
航空機には乳児用ベッドの固定席もあるぐらいで、全部が全部死ぬわけではないですが、転勤だの避難だの、やむを得ない場合に限って利用するのが妥当でしょう。
子供の安全が大事なら。
「乳幼児を連れてハワイ旅行」とか、バカはきりがない。
子供を富士山に連れていける自分や子供と海外旅行できる自分に酔っているだけの脳みそが傷んでいる親の付けを健康保険で払わされるのは私たちなのかと思うとうんざりします。
さて、この週末は安心安全が好きなだけの義務感の欠如した親たちが何人の子供を危ない目に遭わせるのでしょう? KPIは棺桶の数 というのは悲しすぎでしょう。

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