GPS制御の腕時計が欲しいなぁ と各社の製品を見ておりました。
各社ともGPS受信設計に金を使いすぎて、外装が貧相と言うのが共通点ですが、その他の部分は創意工夫のギミックがついたガジェットです。
カシオ計算機GPW1000等は国際線の飛行機をおりて、ボタンを押せば、位置を読み取って夏時間補正までも現地時間にします。
セイコーは夏時間は手動ですが、現地時間にワンタッチ。シチズンの2014秋モデルもそう。
ちなみにセイコー様は
「※製品に内蔵されているタイムゾーンのデータは、2012年1月時点のものですので、それ以降にタイムゾーンが変更となった場合には、反映されません。手動タイムゾーン選択が必要となります。」と申されております。
ところで、このタイムゾーンと言う奴は、意外と変動するんですね。 その時の政治的経済的思惑で。
その昔、欧州は国ごとに標準時が違っておりました.
そのころの欧州の世界時計はこんな感じ。
二次大戦中。 第三帝国支配地域の時間がバラバラで困ると欧州中央時間ができました。 これはヒットラーさんの少ない成果の一つ。
一方、最近の例では南洋諸島のある国はGisborneから世界一早い日の出を奪うために日付変更線まで変更してUTC+14時間というとんでもないタイムゾーンを21世紀になって作りました。
こうなると、時計本体の位置時差情報で時計を修正する時計は、何処かの国の政府が時差変更したらいきなり機能不全。
さらに! この夏ロシアは、またまた(2011年にも変えてる)
時差ゾーン分けと時差を変更しました。 その冬時間への実施が今日。 つまり、この夏以前に作られた自動で時差を補正するGPS腕時計は、、、パァ。
それを考えると現地空港でiPhoneをネットワークにつないで、それを見ながら手動で腕時計を修正するのが一番ということですかね。
私の20年選手チタン世界時計も、いまや南洋とロシアはお手上げ。 時差修正は一発で便利なんですが。
ゾーン変更に全く影響を受けないGPSがあるにはありました。
以下2点はこれなら、どこかの政府が気まぐれ起こしても屁でもない。
シチズンのこれはタイムゾーンは自分で選んでね。 分針と秒針はGPS制御するから。 というコンセプト。
カシオのこれEQB-500は、「ビジネスパーソンならiPhoneお持ちでしょ。 それにbluetoothでリンクするよ。」
おまけにiPhoneファインダーまで付いてる。
iPhoneがこの世にある限り性格無比な時計 (林檎社もあと5年くらいはOKか?)。
ともあれ、当分この3つが主力のPGJでした。