発動発電機。 略して「発々(ハツハツ)」。
今のように大容量のリチウムイオン蓄電池(安いやつは時限爆弾)が無い頃はアマチュア無線家の移動運用には欠かせない電源でした。 50Wの電波を出すには100Wの電源が入ります。 さらに100Vの電源を直流12.8Vにする安定化電源は効率100%ではありませんし、コンピュータを動かすだの、アンテナの方向を回転させるローテータ等をつなげると500W位の容量の発電機が必要です。
ホンダもバッテリーパックを出していますが300Wで1時間しか持たないのではアマチュア無線家には使い物になりません。
https://www.honda.co.jp/battery/e500jnw/
PGJもその昔OZ(デンマーク王国)勤務時代にDL(ドイツ連邦)との国境の街まで行ってDLの無線免許で野外運用をしたことがあります。 当時は鉛シールドバッテリー。 10Wで1時間やったらパァ
このために鉄道往復6時間ですから、趣味とは無駄の塊 hi
ともあれ蓄電池では思う存分野外運用ができん!
というわけでPGJは発々を手放せないわけですが、我が家のお達者クラブな発電機はスズキの550Wで御年30歳。
もう一台は311地震の後で買い足したホンダの1,600Wで御年10歳。
現在のQTHに移ってきてから6年間全く起動していませんでした。
今日は、それらを整備してガソリン入れて試運転。 整備と言ってもエアフィルターの交換/洗浄をし、外観を磨いただけ。
どちらも乾燥状態で保管していたので、オイルとガソリンを入れたら一発で始動しました。
この手の発電機は311地震の後にしこたま売れましたが、多くの人がガソリンを入れっぱなしにしてキャブレターが腐食して廃品になっています。
FAQに載るくらいだから結構な台数がお釈迦になったのではないかと
https://customer.honda.co.jp/faq2/userqa.do?user=customer&faq=faq_power&id=31448&parent=30134
ガソリンコックを閉じてキャブレターのドレンを開けてキャブレターを空にする。 長期保管はガソリンタンクも空にしておかないと、発々はすぐ腐ります。
キャブレターを交換するはめになるので高く付きますよ。
さて、ホンダの小型発々は新型が出たそうです。
https://www.honda.co.jp/generator/lineup/eu18i/
1,500Wが使えるということは、普通のコンセントにプラグを挿して使う電気製品はほぼすべて使えるということです。
下手すりゃ小さいエアコンも回せます。
ホンダの発々は並列運転ができるので同じ発々が2台あると倍の出力が出せます。
15Aクラスが2台あれば30A。 100V20Aのエアコンを余裕で回せます。
我が家が100V仕様のエアコンをあえて残してあるのは、停電時にもエアコンを使えるようにと考えたらからです。
「電気自動車を電源に」という意見もありますが災害時に1週間停電したらお手上げです。
発々ならクルマからガソリンを抜けば回せます。
昨今のクルマは横転時燃料漏出防止弁が付いているので抜くのはけっこう大変ですけどね。 抜けます。
我が家にある一番新しいホンダ製品は発々でした。 hi