延長コードの寿命と取り扱いなど

電気製品には寿命があって、扇風機のモーターが火を吹くとか、洗濯機のブレーキが効かなくなるとか、色々ありまして、以下のような法律が平成21年に出来ました。

https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/choki/choki02.pdf

工業会でも以下のように注意喚起しております。

https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/productsafety/indication/

という訳で、太古の家電品を後生大事に使って家が焼けましたという案件は減りつつあるのですが、以外に減らんのが延長コードの誤使用。

典型的なのが

1. 容量超えの電気機器をつなげる。
普通の延長コードは最大1,500Wの設計ですが、安いのは800Wとか。 あるいは電気製品についてきた専用延長コードで150W設計だったりとか。 800W用に1500Wの電気暖房でもつなげりゃ、それは電線が燃えます。 PGJも以前の職場で消防に呼ばれて鑑識に立ち会いましたが「弊社のキッチン家電は1200W。同じテーブルタップにつながっている他社製冷蔵庫が800W、別の会社の電気ポットが1000W。そんな状態で使っていれば、テーブルタップの部分が炭化しますよねぇ。 あとはお察しください。」
鑑識の消防士さんたち「本日はご足労をおかけしました。お疲れ様でした!」 
NITEさまの注意喚起

2. 掃除しなくてトラッキング発火

デスクの後とかTVセットの裏とか、ホコリがソケットに溜まったりプラグの刃に溜まったりで。 燃えます。

PGJはこれの予防に配線ボックスを使っていましたが、あまりに配線が増えて配線ボックスから溢れ出したので、より大型の電工用のボックスに替えました。 蓋が透明なので発煙してもすぐわかる(発煙したら上流の無停電装置がアラームを鳴らすし)。

日東工業 OPK16-254CA 

これならホコリも入らないし。 壁にネジ止めしてあるので作業もしやすいです。

3. 重たい物を載せたり、強く折り曲げたり。
電気コードって水道のホースと同じと思っていいですよ。 踏んだり折れ曲げたりすると出が悪くなる。 厄介なのは抵抗が生まれると熱が出るというのがホースとの違い。


4. 束ねて使って誘導発火
きれい好き女子に多いのが電線コードをキレイに束ねて、そこで発火。 アマチュア無線家なら4アマでも知っている。

そういうわけで、延長コードの寿命は5年と思ってください。 安心安全が好きでしょ。 お家が燃えますよ。

今週はamazonの特売がありますね。 少しは安いかもです。

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