昨今125ccのオートバイがよく売れているそうです。 任意保険が激安なのが最大の理由(車体価格は前世紀の250ccを超えている)ですが、一般的な田舎住まいなら無問題ですが、自動車専用道が普及している首都圏では首都高に乗れないのは結構不便です。 これが驚いたことに田舎の極みの箱根山でも自動車専用道がありまして。
- 箱根新道(箱根町山崎-箱根峠) 地図W
- 箱根ターンパイク(小田原-大観山) 地図V
- 芦ノ湖スカイライン(箱根峠-湖尻峠-湖尻) 地図XとZ
- 箱根スカイライン(湖尻峠-長尾峠) 地図Y
以上は125ccを超えない二輪車は利用できません。
これが どういう具合かと言うと
首都圏方面から国道1号でやってくるとして、小田原や箱根湯本あたりから芦ノ湖へ向うと箱根新道(W)とアネスト箱根ターンパイク(V)は自動車専用道で使えない。 海岸を走って湯河原駅前を抜けて椿ライン(F)も悪くはないが観光シーズンは早川漁港から湯河原まで渋滞。 (原付なら行ける裏道もあるけどオススメはしない。)
Aの国道1号は週末の日中は大渋滞なので楽しくない(午前5時前は超絶ガラガラである)。
地図には表記していないけれど旧街道七曲りは550cc未満は週末の日中は進入禁止。 湯河原パークラインは災害で無期閉鎖、宮城野林道は県の通行許可がないと「面倒なこと」になるので利用不能。
国道246で来て南足柄か山北経由で足柄峠の手前を南に折れて県営金太郎林道(B)は「道狭い、対向車がすっ飛んでくる」けど渋滞はない。 御殿場まで246で行って乙女トンネル(C)で行くのも週末はアウトレット渋滞がなぁ。。 Dの長尾峠も悪くはないが(しばしばバイクとミニバンが正面衝突している)。
さらに箱根から西へ向かおうとしても出口がEの箱根峠しか無い。 これが痛い。
湖尻峠と静岡県裾野市あたりの国道246まではアクセスのいい道があるが芦ノ湖スカイラインのZ区間が自動車専用道で湖尻峠に芦ノ湖畔からはアクセス不能。という 悶絶状態。
以上を考慮して、以下のようなルートでXLR80Rに乗ったXYLと一回りしてきました。
上の地図は首都圏発着を想定して矢倉沢から金太郎林道に入るルートにして書いています。 厚木、相模原方面から来る場合には国道246を使われがちですが、週末の秦野市内の大渋滞はうんざりですよ。 また国道1号線も混んでしまってかなわないので、以下に示す田舎道を楽しむ感じがオススメ。
毎度おなじみの東名高速道路都夫良野トンネル吾妻山トンネルでの事故渋滞で山北町(JCG#11002E)あたりは246号が大渋滞になるので、山北町に入っやらすぐ県道721号へ抜けます。
観光林道である金太郎林道は「推奨速度20km/h」な見通しが悪い舗装路なので、Vストローム250の強力なデュアルハイビームとダブルホーンをフル活用してのんびり超えます。 ここは無灯火無警笛で走るミニバンとかSUVを運転する山道センスの欠片もない人がいますのでそこはご用心(全長11km)。
観光シーズンは金時トンネルの脇の駐車場は入場待ちができるくらいで、周辺の路上駐車の影から人が飛び出してくるのもご用心。 鹿も猪も熊も出ますので これにもご用心。
林道を抜けると金時神社です。 ここには第三東京市の公衆便所があるのですが、休日は駐車場が常に満車です。 バイクならなんとか置けるかも。 金時へハイキングする人が近所の有料駐車場に駐めずトイレの駐車スペースに乗り捨てていくのです。 びんぼくさい、あさましい。 貧乏人は山に来るな。
(昭和以前は山歩きは金持ちと学生の遊びだったが今では猫も杓子もだしねぇ)
林道とエヴァトイレについては以下が過去記事
金時神社から箱根裏街道(国道138号)を南下。 仙石原交差点で若干信号待ちが長くなることもありますが、このルートの数少ないボトルネックですので諦めてください。
これを右折してススキ原を抜けるか、湿生植物園前を抜けて秋のススキ原渋滞を抜けるかはあなた次第。分岐点にあるラリック美術館で朝食かランチと云うデートツーリング向きな手もあります。
ちなみに、このあたりがエヴァで云う第三東京市で、芦ノ湖に向かって坂を登って下るのですが登り切る手前あたりがミサトのアパート推定位置。
坂を下る左側に環境省箱根ビジターセンターがありますので行ったことない人には話の種です。 意外と紅葉がきれいな駐車場で7/24なトイレもございます。
桃源台をすぎると左へ抜けて大涌谷へ行く道がありますが、週末は「駐車場1時間待ち」で、その渋滞で強羅方面にも抜けられませんので平日以外は行かないこと。
箱根中央火山群の西斜面の県道を南下すると箱根神社です。 こちらも話の種にどうぞ。
箱根神社と元箱根間はバスの発着時に渋滞することがありますが、どうにもならない渋滞ではないです。 元箱根を過ぎ、箱根恩賜公園で散策っていうのもありですし、首都圏の大学卒業者には駅伝ミュージアムも話の種。
「箱根関所南」の交差点 右へ行けば無料の駐車場 湖畔散策どうぞ
左へ行けば 大観山 冬以外はクルマとバイクのてんこ盛りが眺められます
真っ直ぐ行くと箱根峠 峠の手前には道の駅もあります。
今回は箱根峠を直進せず左折してバイカーズパラダイスへ。
初めて来ました。
XYL曰く「でかいのばかりねぇ」 今は大型バイクバブルでもあるらしい。 わしらのように1980-90年代に乗ってた連中や、乗りたくても乗れなかった連中が「子育てから開放されて買う」ってやつですな。
要はレンタルバイク屋なのでした。
どこのコンサルが考えたか知らんが新型バイクをワインディングに並べて貸すというのは目の付け所が良いですね。 街なかのバイク屋で試乗してもコーナーリングとかわからんだろうしね。 ちょっと走って乗り比べて差がわかるほど上手い人は居ない気もするけど。 「乗って確かめた」満足感は顧客に与えられるのですね。 顧客満足を開拓するのはビジネスの基本じゃ。
ただ、この先は死亡事故連発の伊豆スカイライン(取締も連発)なので試乗は芦ノ湖スカイラインのほうが良いと思うけどね。
店内には古いバイクが並べられていたり、ウェアが売られていたり。
店舗内のバイクはマシでしたが、コンテナハウス内展示のバイクはアルミが白くなって
90年代バブルやITバブルの頃に見かけた雰囲気でなぁ。
否定はしないがXYLと異口同音に「次は無いな」
箱根峠まで戻り1号線を三島方面へ。 途中に山中城跡があります。 歴史好き城好きにはオススメですが、お弁当持ってピクニックでも良い場所です。 冬の晴れた日などにも良い感じ。
更に下って笹原新田から旧東海道に入り坂小学校の下から農道へ(今回はやまなみ林道は使用せず)。 道なりに裾野市(JCC1821)佐野の郵便局まで下り、そこで右折して道なりで県道337号深良道に当たったら左折 突き当りで右折して県道394経由で北上。
途中 駒門駐屯地の裏の市道に入ると戦車を間近に眺められます。
御殿場市を246バイパスで抜けるのは意外と混むことがあるし風景もパットしないし、アウトレット周りの渋滞があって旧市街も動きが取れないことがあるので、そんなときは以下がオススメ。 このルートは朝晩は軍用車両がウジャウジャ走っております。
小山町(JCG18009C)に入ったら246小山バイパスは使わず、小山町旧市街へ。 豊門公園で、またお茶。
ここは「日本の邸宅建築とはこういうものだ」という素晴らしい建物があります。
小山町まで来たら厚木伊勢原方面へ戻るには静岡神奈川県境から246に乗って、更に谷峨ー山北間は246旧道を行く方法が雰囲気良いですが、246小山-山北間大渋滞の場合は気分を変えて足柄峠を超えるてもあります。 さすがに50ccでは大変かも。80や125ならOK。
何れにせよ帰り道も246秦野の大渋滞は酷いでしょうから行きに使った県道を使って相模川までたどり着くのが良いかと。
以上 自動車専用道を使わずに渋滞にも巻かれずに箱根を一周するコースの一例でした。 このルートは時計回りに回るのがオススメです。
One thought on “原付で箱根を回るツーリング”
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