栄養と料理は女子栄養大学が出版している栄養がらみの雑誌です。
「単品ダイエット(リンゴだけ食べて痩せるとかいう奴ね)するような馬鹿」と平気で記事に書く実に科学的で実践的な料理と食についての雑誌です。
XYLが買ってくる料理本は、この「栄養と料理」か、柴田書店の「専門料理」ですが、後者は最近はレストラン経営記事が増えてしまい、料理の記事が減ってきたので「あまり参考にならない」そうです。
こんな経営の基礎もわからんで開業する人がいるのねぇ ということはわかるようです。
さて、今月号の栄養と料理ですが、電子立ち読みができます。
http://eiyo.sub.jp/digital/index.html
XYLは紙の本を買ったので覗かせてもらうと、「馬鹿を教化しよう」という編集方針を容易にみることができますhi。 やたら充実しているぞ12月号!です。
たとえばこちら。 あの、「無農薬ならなんでも素晴らしい」報道偏向のNHKがとりあげて有名になった無農薬栽培リンゴをネタに、教化されていない(教養知識が欠落しているともいう)消費者に「無農薬とは何ぞや」を解説しています。
http://www.adjustbook.com/lib/?us=1146&bk=7233#/p26_27/
いまだに無農薬をありがたがる人がいますが、無農薬栽培で労働安全上の健康メリットを受けるのは散布している農家であって、消費者ではありません。(散布後どんどん分解してしまうのが現代の農薬です。 家庭の殺虫剤の方がよっぽど濃厚です。)
とはいえ、労働安全上のメリットと農薬支出が減った分は労働集約とエネルギー消費という「倍返しだ!」がもれなくついてくるのです。 それで値段が高くなるわけですが。
という訳で消費者が無農薬栽培で得られるメリットは「無農薬」という「ブランド」以外まったくありません。
無農薬栽培は、カビや虫食いで余計なタンパクやマイコトキシン(カビ毒)、アルカロイド(植物毒素)が出て、残留農薬より即効的に体に良くないのですが、天然自然のものならテトロドトキシンまで健康に有用だと思っているのではないかという人々は気にしません。
消費者にとって無農薬栽培の最大の欠点は「まずくて値段が高い」。
「そんなことない」という熱心な信者に支えられていますが、まぁプラセボでしょうね。 あんなに高い作物が不味い訳が無いという思い込み。 思い込まなきゃ払えないですよ。あの値段hi
「私の家庭菜園は無農薬で美味しいわ」という人がいますが、とれたて新鮮は旨くて当たり前。 収穫してから一般流通でどれだけ時間がかかると思います? 野菜など収穫後最短30分で「最高のおいしさ」は消えてなくなります。
翻っていうと、あれだけ手間とコストとエネルギーを投入した家庭菜園では美味しく作れない方が大問題です。
農薬の基礎はこちら
http://www.zl2pgj.com/hanasi/19noyaku.html