キンキュー と マンボーが終わったので、今年初の県外博物館訪問
岡谷市(JCC0904)でプリンス自動車だの日産自動車だのの製品を見てきました。 動態保存で動くのよ。
たぶん販売時の1台のお値段は、貨幣価値で言うと今のスカイラインより高かったでしょうなぁ。
岡谷蚕糸博物館です。 https://silkfact.jp
実にわかりやすい
絹織物1反作るのに
- 桑畑1アールから取れる70kgの桑の葉を、2,300頭の蚕が食べて4.7kgの繭を作り、その繭から900gの生糸ができて、で1反。
全てはこちらの皆さんの頑張り
こちらが文明開化以前の手繰り式装置
そして輸入したり、日本で改良したりしてですね。
破格の生産性と品質を叩き出し。
これで鉄道を敷き、産業を興し、日清日露の戦争をやったわけです。
世界中の落下傘部隊の落下傘生地も二次大戦までは絹でしたからねぇ。
1940年代にW(米合衆国)でナイロンが出てきますので、戦争があろうがなかろうが絹糸産業は廃れる訳ですが、日産自動車だのが超効率繰糸機を生み出してナイロンとの競争を繰り広げたんですねぇ。
1976年製 ついこの間ですね。
繭からの糸の取り出し、糸の太さの検知制御、すべての動作が機械式の全自動。
おそれいった!
今はノーベル賞の光るクラゲの遺伝子を組みこんだ蛍光絹糸やら、蚕に薬効成分を生み出させるGMOの研究とかがされているそうです。 昆虫で原薬ができたら製薬業界の生産性は超絶的に向上するので、薬が安くなりますですよ。
大変、興味深い博物館でした。
お昼ごはんは おっこと亭の蕎麦でした。