CVとか職務経歴書とか (履歴書じゃないのよ)

転職回数が人様より多いので(11社目、内倒産2回)、まま、転職の秘訣などを尋ねられますが、そんな秘訣のようなものは「ありはしません」。
「人を呪わば穴2つ」で気に入らん上司を葬ってやったら、その後任に葬られたとか、まぁ色々。

とはいえ、この十数年は順当な転職とキャリアとスキルのアップをしている感じです。 うまくいく「秘訣」は無いのですが、反対の意味で多くの日本のドメドメ企業にお勤めの方々に共通の「あちゃー」があるのは感じます。 以下の記事を読んでいて そんなことを思いました。

https://www.japan.focuscoregroup.com/ja/blog/2022/02/rirekisho-kuuhaku

そんなこと。とは。記事が言っている空白期間(=無職期間)ではなく。。。 「給料上がらなくても、昇進しなくても、やり甲斐もなくても転職しない」という思考回路でもなく。

CV(職務経歴書)がお粗末。

これに尽きます。 

以前書きましたが 自分を売り込むネタも準備しないでいきなり辞めてはいけません。 上司のパワハラがきつくても、会社がブラックでも、我慢しましょう(証拠を記録すると思えば少しは我慢ができますし辞めたあかつきには、そやつらを社会的に葬ることもできます)。 

どうやら日本のドメドメ企業の皆様は「Lesson and Learn」の機会がないらしい。 日本で「他山の石」とか言う言葉が好きなのは、現代日本が「失敗したら敗者復活無しでハイおしまい」だからなんでしょうね。 他山は許せても自己(自組織)の失敗は絶対不許可。みたいな。

文明国ZLでは前世紀には社員の評価項目に「Learn from Mistakes (失敗から学ぶ)」がありました。 誰だって失敗はしたくないですから、失敗は大変良い「学びの機会」です。 同じ失敗を繰り返したくないのは人情ですし、同じ失敗を性懲りもなく繰り返すのは薬物中毒患者のようなものです。

と云う訳で職務経歴書にはゼロから始めた成功事例の山を載せておくことは大事ですが、大破綻(マイナス)からのリカバリー例や、失敗したけど学びはあった例を載っけておくと目を引きますよ。

これは華やかすぎ hi

そもそも論で、「英文CVを送れ」と言われて和文履歴書を送ってくる人。 それって業者さんが相場の3倍位の見積もりだしてくる「断り見積」と同じで「応募する気はない」って言う意味ですか?と受け取った側は思うのですが、そうでないケースがままあるから驚きです。

履歴書と職務経歴書の違い

職務経歴書は新しい方から順にA4で2-3枚とか言います。 30代のような若手や、営業とかSEとか、世の中にあふれている職種の方々はそうかも知れませんが、世の中にそうゴロゴロしている訳ではない職種の場合は門外漢が読んでもわかるように説明的部分を付けないと自分のスキルを理解してもらえないので6-7ページになることもあります。 採用側だって面白けりゃ興味ありゃ読みます。

ところで昨日のNHK特集 “中流危機”を越えて 「第1回 企業依存を抜け出せるか」

昇進昇給無しでも居続けるのが良い人が半数以上! (NHK特集)

新卒入社して定年まで同じ会社に居る気でいる人の多いことよ! この多くが「なんとなく勤めている組」。 それらの人々って自分の業績を書き出せない人が多いですね。 あれ、自分の仕事の自己評価をしていないのでしょうね。 
書けたと思っても20-30代のバリバリやっていた時代の成果で「この15年はパッとしない40-50代」なCVもドメドメな会社にお勤めのオジサンオバサンに多いです。 「あんたの仕事は判子押すだけか?」みたいな。

研究者なら書いたペーパーの数と質、referenceされた数で売ることも出来ますが、しがないサラリーマンはねぇ、自分のやってきたことと今後やれることしか売るもん無いのよ。 CV書けなきゃ次の職場に移るきっかけさえ出来ませんから、そりゃ終身雇用でしか暮らしていけないでしょう。 いわば沈みゆくタイタニックと共に沈みなさい。です。

履歴書
そんなもの入社後に貰えばOKだし、下手すりゃ「入社後社内個人情報DBに自分で入力してくれ」が普及してきたし。 手書きの履歴書を欲しがる会社なんて今世紀に見たことがないですね。

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