ご利用は計画的に>永住権

一昨日、逃げ帰る話を書きましたが、
ZLに引っ越してくる人々には以下のパターンがあります。
1. 祖国が内乱状態もしくは非常に治安が悪く逃げてきた
 南アフリカ、ジンバブエ、その他AA地域や、バルカン半島などの出身の人たち。 (その他難民含む)
2. 先進国から観光でZLにきて、気にいって住み着いてしまった人たち。
 EU各国、北米、極東の各国
3. ZLに仕事でやってきて気に入って住み着いてしまった人たち。
 同上(私は、このグループ)
4. 子供の教育のために
 日本を含めたアジア各国から、超ゆとり教育か比較的安価(だった)学校教育を求めて
5. 高い金利で早期退職生活を送ろうと思っているお金持ち
 世界中から
6. 他の先進国へ移民するためとりあえず一番簡単に市民権が取れるZLへ来た
 AA地域から(華僑が多いかな?)
さてー
1の場合は、ZLが肌に合わないといっても、命の危険はZLの方が少ないわけで、市民権が取れるまで耐えて、あとはVK他の英国連邦へ逃げ出せるまでZLでがんばるしかない。
「家のアラームがなったらテーブルの下に飛び込むんだ。 爆弾投げ込まれるかもしれないから」とは南アフリカから来た白人。 さすがに帰りたくは無いだろう。
6の場合も、とりあえず似たようなものか?
5の場合。 投資で暮らしているような人は機を視るのにさといから、ZL暮らしのメリットが無くなったらすぐ外国へ脱出。
4の場合は、とりあえず子供はZL教育を受けてKiwiになれるが、両親が耐え切れなくなる場合もあり。
問題は
2と3でやってきて、「本国の家屋敷も資産も皆ZL移転につぎ込んでしまった」と言うのが最悪パターン。
いるんだ、これがかなりの数。 
下手すると永住ビザが取れるかどうか不明なのに母国の資産をすべてZLに持って来てしまう人々までいる。 こんな小さい国で外国人として暮らしているのは、それなりにストレスフルで適応できない人は必ず出る。
オークランドには元原発技術者だったタクシードライバーがいたらしいが、自分の気に入る仕事ができないと言うのはプロフェッショナルな仕事をしてきた人には辛かろう。
  
いざと言うときに母国に帰る予算も無い、母国(もしくは第三の国)へ逃げ出して半年仕事しないで暮らせる予算なんて何も無い。 となるとこれは悲惨。 
私達が永住権をとってこちらの会社に転職した際、何時でも逃げ出せる仕度、つまり人生の救命ボート予算を重々勘案したけれどねぇ。 
そうしないで、結局生活基盤築けなくて尾羽打ち枯らして母国へ帰る人の話は珍しくない。 これは本当に気の毒(まぁ甘かったのは本人達が重々知っているだろうけど)。
私がZLの永住権を取った際に私のKiwi上司が「これで2カ国で仕事が探せるな」と言っていましたが、まさにその通りで、JAから美味しい話が来ればいつでも帰ることができるし、ZLが不況になったらこれまたすぐにJAに逃げ帰れる。 「永住権をとったらZLで死ぬまで暮らさなければ」と自縛して自爆している家族はかなり多い(特に日本人)けれど、ZL生まれの若いKiwi達が国を捨てて海外脱出しているのに、そんなZLに義理立てしなくてもねぇ。 
反対にJAが隣の国から核爆弾ぶち込まれて居住不能になったらZLに逃げてこられる。(そうならないよう、日本国憲法改正をとっととして欲しいもんだが)
と言うわけで、永住権をとろうと考えている皆様。 外国でその国の国民に準じた義務と権利を得ようとするのが永住権取得。 別に漏れなく素敵な未来が付いているわけじゃないのよー!! 
救命胴衣は忘れずに。
永住権取れたらすべて解決だと思うのって、結婚したらすべての問題が解決すると思っていた一時期の日本のお馬鹿女と一緒だよ。

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