新聞記者の資質

FEDEXの貨物機がハードランディングの末に炎上したのは皆さまご存知の通り。
この報道がすごかったですねぇ。
本当に科学技術を理解できない人が記事を書いているのだなぁと実感しました。
(PGJが購読しているのは先祖代々読売新聞でありますから、そこから何点か取り上げて見ましょう。)
特筆すべき1番は「可燃性液体が4万800トン積載されており、これが炎上を大きくした」
4万トン! 何処の外洋タンカーだ? この馬鹿ちんは、3発のジェット機が機体の上にタンカーを背負って飛んでいけると思っているらしい。 普通気がつかないかね?
これを一面に載せてしまう恥ずかしさ。。。
「ウインドシアがあったが他の便は問題なく着陸できた」
暗にパイロットミスを示唆しているけれど、もはや航空機事故報道の古典といえる「マッハの恐怖」とその続編で、柳田邦夫は「わからないから安易に原因をパイロットミスとすること」を戒めているが、どうやら最近の新聞記者は先輩の古典を読まないらしい。
ウインドシアは風がいきなり変化する状態で、その変化量が一定なわけではない。
FEDEX便とJAL便が遭遇したウインドシアの風速変化量が同一なわけも無く。。。
読売新聞様は時々このブログにも足跡を残しておられますが、理科系の学生を記者にしたほうが良いと思うよ。 良い理科系学生は素人にややこしい科学理論を簡明に説明する訓練を受けています。

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