総合力の無さ 2

京都大学の霊長類研究所(犬山市)のサル 原因不明の大量死
だそうで。
出血熱と言うと、かの有名なエボラ出血熱がありますが、あぁ云う特殊激烈な例は除いても出血熱というのは世界中に存在する厄介な疾病です。
東南アジアやVK(オーストラリア連邦)北部、中南米に行く人はデング熱に、
中央アジアや東欧、アフリカに行く人はクリミアコンゴ出血熱に、気を付けてくださいね。
しかしまぁ、数年前から散発している霊長類研の出血熱で斃死したサル群の取り使いですが、研究所の「サル類の飼育管理および使用に関する指針(第2版)」に病死死体の検疫はばっちりやれよという内部基準規範Policy記述が(III-6-2)にあるが、本当にきちんと実践していたのかね?
なにしろ、日本人はPolicyを設定して活動するということの実に苦手な国民性で(それがプラスに作用したこともあったが)、さらに加えて日本の古い組織はタコ壺化(サイロ化ともいう)して、統合的に動くことが大変苦手。
生態学、社会学、行動学、認知科学、神経科学、生理学、遺伝学、ゲノム科学、生物医学、形態学、古生物学とこれだけ研究者がそろっていても、それが有機的に動いていなのでは? と疑いたくなる。
(ちなみに総合力がダメダメで国宝を破壊してしまったのがこちらの例、この記事を書いた数年後、文化庁はこういうレポートを出した。)
物理学の世界では天下の京大だったが(今はどうだか知りませんが)、本郷でも農学分野はドーバー海峡を涙橋渡って行くさみしいところだったからなぁ。 京大もそうなのかねぇ。
リスクマネジメント。 まぁ日本型秀才の苦手なところではあるね。
「人間には感染した事実はない」とか申されていおりましたが、口蹄疫も人には感染しないけど感染拡大するといろいろ大変だから大規模殺処分を繰り広げた訳です。
科学の世界では「分からない」のが一番怖いはずなのに。。。 ニホンザルだけを語って世界と競争していない人が多い組織ではこんなもんかね。 

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