火落ち

「火落ち」とは造り酒屋さんが嫌いな言葉の筆頭ではないでしょうか?
詳しくはwikiでも見ていただくとして。
マンガもやしもんで、すっかりおなじみになった酒造上の一失敗であります。
我々一消費者(私も酒に関しては消費者)は、めったとそんな腐造酒に会えませんが、PGJはその昔お会いしたことが有ります。
とある酒屋で首都圏の小さな造り酒屋さんが醸している吟醸酒を贖いまして。
これが美味い! というわけで後日また購入。
ところが「味がおかしい」
醸造学なXYLに見せると。 「あ、火落ちだ。へー珍しい。」
早速、酒屋(販売店)に持っていって「濁ってるよ」。
しばらくして酒蔵の人がぶっ飛んできました。
「火落ちしちゃったの? 充填でコンタミした?」
「僅かな不具合です」とは言いましたが、「ひ」の一言も言いませんでしたよ。 起こしたら恥ずかしいことなんでしょうね。
ちなみに缶詰屋の絶対起こしてはいけない恥ずかしい事故はレトルトバイパス。
未殺菌缶詰をレトルト釜に入れたつもりで殺菌済みラインへ流してしまうことです。
出荷後爆発しますhi 先週もそんな回収広告が出ていましたね。
(缶詰は蓋を密封してから圧力釜で煮るのは知っているよね。知らない人はこちら
今日現在、ぐぐって一番最初に出てくるのはJA2のはごろもフーズですね。こちら
昔風の杜氏の勘に頼った製造はこのようなことを起こしがちです。 酒造業は応用微生物工業。 数値管理できちんとしないとね。 
まぁ、きちんとしすぎで数字とデータに振り回されているお気の毒な会社もございます。
なんで、火落ちの話題か?
先日買ったJA2の未殺菌の缶ビールがイカレテいたからです。 こちらは火落ち菌ではなくてバチルス臭がしていましたが。 何だったんでしょうね?

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