太郎坊

何ヶ月ぶりに会社PCを開かなかった日曜日。
XYLとぶらっと富士箱根を回ってきました。

8時過ぎに家を出て、まずは仙石原ラリックミュージアムで朝食

箱根は食事ができる美術館がいくつかありますが、ここは入館料不要なので便利。
https://www.zl2pgj.com/hobby/travel/jpn/eatatmuseum/index.html

ここは建物も庭もいいデザインなのですが、一般的日本人の常で「きれいに作るけど維持できない。」 ご多分に漏れず庭と建物の手入れが苦手なので、

建物は錆びたまま。 箱根は硫化ガスもありますし、湿気があるので建物どころか電気製品が持ちません。 某温泉旅館の話によるとTVの寿命は2年。 「TVのない静かな時間を」というウリの宿は実は「TVの更新を諦めた」のだそうです。

一方、庭ですが 芝のヘッジはボサボサ。 普通はこうするもんです。 もう一声なんだけどねぇ。 頑張ってほしい。
朝食後は美術館の展示鑑賞は次回に譲って、XYLが見つけた近所の絶景ポイントへ。
大涌谷が真正面に見えます。
「別荘地が箱根にもあるのねぇ。」です。 廃屋あり、新規建築中あり。いろいろですが、そこからこのような景色が拝めます。

お見事。
で、そこから進んで、外輪山モーターウェイに登り富士山を眺め


芦ノ湖の新造観光船を見おろし

東富士演習場をかすめて。
戦闘射場とか爆破場とか。 いろいろございます。
ここで不発弾を拾ってきて炎上したり自爆する人が時々あります。 が、訓練している隊員の皆さんのじゃまになるので

立入禁止。 です。
聞こえてくる指示の内容から新兵さんの小火器取扱訓練と思われます。
これくらいだと我が家は揺れない。

初めてきました。富士山御殿場口。
箱根足柄山塊の向こうに相模湾が見えるんですね。
で、このちょっと下が「太郎坊」です。
太郎坊といいますと、品質保証や航空機に詳しい人がすぐ思い出すのが1966年のBOAC空中分解事故
こちらも初めて行ってきました。

    
       
独立孤峰に季節風があたって生まれる風下側の山岳波。 その強烈な乱気流でジェット旅客機が空中分解したわけです。この事故からの学びで山との高度のとり方、迂回の仕方などが世界標準になりました。 ちなみに富士山の山岳波で墜ちたのは旅客機ばかりではなく戦闘機を小田原市に落としたりしています。
ZLのルアペフ火山も独立孤峰に近く、その風下側を飛ぶオークランド-ネーピア間の航空路は季節によっては「ギズボーン行きかよ?」と云うくらい迂回したものです。 そうしないと双発ターボプロップ機は揺れまくるのですよ。 墜ちないけれど乗客がヨレヨレになってしまうので。。
      
BOAC事故。ノンフィクションとしては「マッハの恐怖」が手近でしょう。

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