容器設計技術

容器包装リサイクル法では「消費者が製品購入後、利用せず廃棄されるもの」を容器包装と言っていますが、消費者のお手元に届いて開封されるまでは中身をバッチリ守る超ハイテクなのが容器であり容器産業の技術です。
PETボトルだって、レトルトパウチだって、巷の消費者は、あの層構造なんて誰も知らんし。
で、本日の話題
いちじくの通販でありますが、上から荷重をかけられてもいちじくが潰れないようにヘッドスペースが大きく作られています。 

B2Bで選果場から市場、問屋、小売店と流れるだけなら、この設計でもOKですが、直販B2Cで選果場から宅配便で出すのなら、この容器では無理。
   
   案の定、プラスチックパックの底で いちじく全損 無花果どころか無可果
   
宅配便を使用すると大きな上下加速度がかかる機会が多く(著しいのは落下)、カートンの底に衝撃吸収材を敷かないと、脆弱な商品は破損します。
破損しないように荷造りをするのは荷主あるいは発送者の責任なのですが、容器技術や物流技術ってやつは、素人さんには難しいのよね。
海上コンテナだとコンテナヤードや埠頭での本船扱いで垂直荷重20Gを超えるのは普通だったりするのよねぇ。 陸上輸送でも宅配便輸送は結構激しいものです。
という訳でXYLの注文した無花果全損というお話。
ついでに海上物流の全損話は以下で
https://www.zl2pgj.com/hanasi/44ocean_logistic.html
しかし、振動ロガーも安くなったなぁ。 20年前にNYKに1ヶ月借りると50万円とかしたもんです。   今じゃ3万円で買えてしまうという。
  
色々種類がありますね https://f-log.jp/
また テトラパックの紙容器の層構造は以下でご覧いただけます。

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