こんな店まだあるんだなぁ

某静岡県で飯を食いまして。

アメリカンハンバーガー と言う割にはアメリカンな量の1/5しかチップス(フレンチフライドポテト)が付いてないのに驚いたのですが、驚きはこれだけではない。
1. ハンバーグにもかかわらず「焼き方はレアですかウェルダンですか?」と聞いてきた。
挽肉料理はウェルダンに決まっておろうが、W(米合衆国)で大腸菌O157H7型感染が認知されたきっかけは加熱不良ハンバーグです。
http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~dangan/WHATSNEW/Topics/o157j.htm
日本でも死人を出しているのはご存知の通り 見た目焼いてあっても中心温度が上がっていなければ(レアなら)、生肉と同然
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1305177974497/index.html
2. ケチャップとマスタードは賞味期限無限大 hi
良くある話で、PGJも数十年前の羽田空港レストラン血事件天井事件として記憶しております。
アメリカ風のレストランではハインツのケチャップをテーブルに並べるのが「オサレ」なのですが、ハインツ日本のトマトケチャップのラベルはハインツのグローバルデザインとかけ離れているし日本語表示なので、ハインツ日本が少量輸入するUSラベルや並行輸入品を使います。
例えば下の写真

普通、使い切ったら捨てるのですが、USラベルや並行輸入ケチャップは単価が高いので、容器を再利用する愚か者がいます。
写真のトマトケチャップやマスタードのラベルを見ると異常にくたびれています。 
   
    日本語の一括表示を見ると賞味期限が消してあります。
つまり以上で再利用していることの状況証拠ですね。
で、
      
閉店間際にみたら、減ったボトルに日本仕様のボトルから洗浄せずに延々増し注ぎしていました。
で、羽田空港血天井事件
その昔、これと同じように瓶入りのUSデザインのケチャップボトルにリフィルしていたレストランが羽田空港にありました。 リフィルの過程で野生酵母(科学に遠い人が大好きな天然酵母)がボトルにコンタミし。。。
ご存知の通り酵母は実に活性の高い微生物で炭酸ガスをガンガン出す。
で、ケチャップ中で異常発酵が進みどんどん炭酸ガスを発生させ、、、、
ついにドカーン! キャップが吹き飛び、天井にケチャップが飛び散った。
これを羽田空港血天井事件と言います。 
レストランから苦情が来ましたが、瓶のバッチナンバーから再利用の疑いが濃厚だったので、「再充填禁止」と書いてあろうが! とご説明して納得していただきました。
羽田空港がまだ国内線専用だったころの大昔のお話。
こうしてみると、今、ハインツのUSラベルケチャップに国内で貼るステッカーには「再充填禁止」という文言入っていませんね。 こういうノウハウが廃れてしまうのを予防しようというのが最近のISO9001のトレンドなんですが、工場を持たなくなった食品会社は技術が弱体化するからねぇ。
ご愁傷さま。
脱サラで誰でもできてHACCPさえ導入されていない日本の外食産業も、こちらはこちらで恐ろしいねぇ。

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