衛生手袋

昨今の食品工場では、食品に直接触れることを避けるために、衛生手袋を使う事が多いですね。 手には万の単位で細菌等の微生物がへばり付いていますから、衛生手袋は食品を微生物汚染から守る為に有効な手段です。 手をまともに洗う事がいかに難しいかは、「話の種」の来月号に廻すとして。
かなり前から、この手袋をケーキ店や惣菜店などが店頭でも使い出しました。 これまた結構な事です。 使い方が正しければ。。。
この衛生手袋使用の基本は「食品以外触らない」。 食品以外で触ってよい物は「食品に触れることを念頭に洗浄消毒された道具、容器」。
ケーキ屋を例にして言えば、
ケーキを作る作業している際の材料、
ミキサー、へら、ボウル、ナイフの類、
だけです。
冷蔵庫の扉は、他の人が素手で触る事も有ります。 厨房の扉も業者さんが「毎度アリー」と良いながら、さっきまで車のハンドルを握っていた手で開けてきます。  それらの取っ手は皆、普通に汚染されています。  そんなところを衛生手袋で触れば手袋は汚染され、「全く無意味」になります。
衛生手袋をして商品を箱詰めしたあと、そのままお会計。 その手袋を捨てずに、また食品を直接触る作業に戻っていたリするお店が山ほど有ります。
このひどい例が、実はたくさん見られるのが日本です。 
調理師、栄養士に微生物や食品衛生の基礎が、まるで出来ていない人々を少なからず見る事が出来ます。
衛生手袋をしていれば、手は未来永劫無菌になっていると信じている人が本当に居ます。 
何かをつけていれば大丈夫と考えてしまうのは「お守り」文化なのでしょうか? ところで「お守り」は英語でCharm。 東照宮にアメリカ人を連れて行った際に知ったのでした。 チャームナップはそういう意味か と妙に納得。
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