農業と農家

農業を守れとTPP反対論者がやかましい。 
しかしほとんどの場合、真意は「農業」ではなく「農家」を守れと言っているようです。 
一文字違いですが、大違い。 Agricultureを守るのは良いですが、それこそ、三味線弾きながらやっているParttime-farmerを守る必要がどこにあるのか?
専業農家として積極的にビジネスしている皆さんの話からは「農協邪魔」という意見がやたら聞きます。 
兼業でも、農業廃業して都市近郊で大家さん商売している元農家でも、一応農協組合員だから、数ばかり多い。 これが既得権益保持者であり圧力団体だから、こういうわけのわからん広告が出るし出せる。
    
日本に限らず攘夷思想は国を問わずどこにでもありますし、特にドメドメの日本の「農家団体」の場合、こんな不思議な意見が出るんでしょうなぁ。
(農業団体とは思えんから農家団体)
食品の場合、安全と価格と品質のバランスが取れていることが国際競争力です。 日本の酪農がなくなったら? 子供たちには安全で価格競争力のあるZLのフォンテラをお勧めします。
http://www.fonterra.com/
とは言うものの、日本の「品質イメージ」を背景東アジアに輸出している乳業メーカーも既にありますし、何故このような負け犬広告を出さなくてはいけないか訳が分からん。 乳牛20頭で酪農ですと言われても困る。
国内農業は産業として育成する価値があるのに、現状はジジババが就業人口の多くを占める生産性の悪い日本の農業は産業として早晩成り立たなくなります。 これを機会に農家でなく、農業を立て直さないとどうにもなりません。
高付加価値製品を輸出してこその日本のビジネスモデルでしょ。 
室町以降の日本刀、江戸時代の漆器、明治の絹、WW2戦後の船舶、電機&自動車、などなど。
そろそろ高級食材を輸出することを考えたらいかがでしょ。 
食品の輸出に不可欠な世界最先端の容器工業を持っているのも日本の強みなんです。

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