近江商人凄いね

「近江商人はすごい」というのは古今言われてきております。 甲州商人が通った後はぺんぺん草も生えないといわれるのとは趣が違いましてhi
近江商人の旧跡を見せるのは近江八幡市と東近江市にありますが、今回は定番近江八幡市。

安土城も近江八幡市ですから。 便利が良いといえばよろしいですし。



なかなかオールドタウンでしょ。
公開している古民家と資料館がありますが、旧伴家住宅は一見の価値がありますが、郷土資料館・歴史民俗資料館は見る価値皆無。 時間とお金の無駄ですので旧伴家、旧西川家を選んで入りましょう。 間違っても4館共通券など買ってはいけない。
さて、旧伴家。 大棟梁を15年抱えて江戸末期に建てさせたという大木造建築。 江戸時代は2階建てでも控えめに立てさせたものだそうですが、堂々の3階建て。
あんまり丈夫で、伴家が零落した後も平成の御代まで役場や学校を経て図書館として使われていましたというのだから驚き。
このお屋敷の3階には「地震の間」という部屋があります。

梁や柱で埋められているのですが、現地の工学部の先生曰く「建築学的にありえない構造で強度は無い。 だからこの部屋の意味は分かりません」だそうです。
たった150年前のことでもわからないというところが歴史の面白さんなんでしょう。

こちらは、旧伴家住宅に展示してあった引き札。
当時のモデルは大抵芸者さん。 げに恐ろしきはサービス業の笑顔という歴史的資料。
さらに凄いのが近江八幡の左義長。


右の小さい写真をクリックしていただくと、これがなんでできているかがわかります。
この作って数日練り歩いて飾って燃してしまう(左義長ですから)飾り物はすべて食品で出来ております。
黒いところはブラックガム。
黒馬もあったけどいったいどれだけの人が噛んだのか?
      
さて、イミテーションの食品ですが、これまた驚きの本膳料理、朝鮮通信使様方用です。

これに箸を付けたのかどうか? よさそうなところを食べて、あとは御付の方々へ。なんですかね。
料理の良し悪しはサプライチェーンと密接に関係しますから、当時のロジスティックを押さえていた近江商人の出すおもてなしが凄まじかったのは当然といえば当然。


さて、こちらは旧西川邸


いかにも豪商のお屋敷ですね。


近畿は黒瓦が特徴ですが、こちらには瓦博物館がありまして。
http://www.80000.jp/kawaramuseum/
 


呆れるほどの瓦です。
幕末から明治の地方の物持ちの建物道楽はきりがないというのは伊豆の長八の鏝絵でも見られます。 たいしたもんです。 昨今格差格差と言いますが、あの当時の金持は桁が違います。

さらに近江八幡には豊臣秀次の八幡山城址もございます。



どうやら「けいおん」の聖地らしいところもあるらしい。
ちなみに宿泊も近江八幡には文化財に泊まれるというこちらに泊まりました。
近江八幡YH


旧勧業館

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